事例から学ぶ老人ホームの選び方

事例から学ぶ老人ホームの選び方

事例から学ぶ老人ホームの選び方

今回は私がこれまで担当した中で、とくに印象に残っているA様の事例をご紹介したいと思います。

A様はご家族がインターネットを利用して探し出した、横浜市にある住宅型有料老人ホームにすでに入居しておりました。

入居後すぐに、住宅型有料老人ホームでの転倒されてしまい、その後の住宅型有料老人ホームの施設のスタッフの対応をきっかけに、当時のA様の担当のケアマネージャーを通して、『近所のよしみ』にご連絡をいただき、有料老人ホーム探しのご依頼をいただきました。

結果としては、1週間後には無事に介護付き有料老人ホームに移ることができ、A様もご家族様もホッと安心しておりました。時間がない中でのご支援でしたが、いまでも幸せにお過ごしいただいている状況です。

本日の記事に関しては、『近所のよしみ』で行っている支援内容を事例を踏まえながら、ご紹介いたします。

  • 有料老人ホームをご検討されている方
  • 有料老人ホームをちょうどいま探している方
  • 有料老人ホームからの転居を悩まれている方

などの参考になればと思い、記事を記載します。

自立型有料老人ホームに入居をしていたA様

A様は当初、自立型の有料老人ホームに入居しておりました。
まわりの入居者もご自分で身の回りのことはできますし、買い物に行くこともできるくらいの体力のある方々が入居しておりました。

A様も、自立型の有料老人ホームに入居しておりましたが、段々と歳をとるごとに、徐々に視力が弱くなってきているのを自身でも感じるようになりました。
ご家族も転倒などを気にしていた最中に、「A様が食堂で転倒してしまい、緊急搬送されました。」と施設から連絡があり、施設の近くの病院に運ばれたそうです。
幸い、A様に大きな怪我は無かったので安心しましたが、今までいた自立型の有料老人ホームには戻ることが出来なくなってしまいました。

なぜならば、自立型の有料老人ホームですから、介護や生活上で安心した生活が送れないと施設側が判断したため、断られてしまったそうです。

A様もご家族も、帰れるものだと考えていましたが、急に病院から戻る場所がないので慌ててしまい、急いで退院後の施設探しをすることになりました。

体験入居で一安心。と思いきや!

ご家族は、インターネットで家族の自宅の周辺で有料老人ホームを検索しはじめ、すぐに見つけることができました。
まずは体験入居という形式で入居できたそうです。A様は入居し、A様もご家族も一息ついたと感じることができました。家族が施設から帰宅した際に施設から連絡があり、「A様が転倒した。」との連絡がありました。
とくに大きなケガはないのでこのまま様子をみることになりました。

その次の日、再度、A様が入居している住宅型有料老人ホームからご家族へ連絡があり、A様がまたまた転倒してしまったとのことでした。A様に怪我は無かったのですが、ご家族は不安を募らせておりました。
施設側の対応も、「部屋で転んでしまったので、やりようが何もない。」というような対応だったため、ご家族としては納得ができず、体験入居を早期で切り上げました。
体験入居から3日後にはご家族の自宅にA様を連れて帰り、一時的に自宅でA様の介護をご家族がすることにしました。

近所のよしみに相談依頼

この時点で、当初、生活をしていた自立型の有料老人ホームで担当をしていたケアマネージャーにご家族は連絡をし、いままでの経緯と、有料老人ホーム探しのご相談をしました。

ご家族の要望としては「リハビリが充実しており、限りなく転倒に対してのリスク管理をしている。なおかつ、建物も綺麗なホームでご家族が毎日面会に行ける有料老人ホームが良い。」という内容でした。

こうして、ケアマネージャーを通じて、『近所のよしみ』に相談が来ました。

上記の要望を伺い、疑問を確認しました。

なぜ毎日面会に行きたいのか。」「なぜリハビリが充実しているほうが良いのか。」などを聞きました。

家族は、こう答えました。

「老人ホームは何もしてくれないから、私たちが少し介入しないといけない。本人に楽しい生活を送ってほしいから。リハビリがあれば、本人の暇が軽減されるし、転倒して痛い思いをしてほしくない。タバコも吸わせてあげたいが、施設では吸えないから、私たちが外に連れ出して吸わせてあげたい。」

単純にいうと、ご家族は施設では何もしてくれないと思っておりました。

本人のことが心配であり、楽しく過ごしてほしいから「リハビリが充実しており、限りなく転倒に対してのリスク管理をしている、かつ建物も綺麗なホームでご家族が毎日面会に行ける有料老人ホーム」というご要望だと理解しました。
結論、本人に合った施設があれば、毎日面会に行かないのでは?と感じました。
もちろん、家族の答えは、「その通り。」の一言でした。

時間をかけてご説明とご提案

早期に有料老人ホームを提案しなければならなかったのですが、

まずは、1時間かけて、

  • そもそも有料老人ホームの種類や入居するとどのようなサービスを受けることができるか。
  • 老人ホームでできないことは、どのようなことなのか。

を家族に説明をしました。

はじめにしたことは、有料老人ホームの概要をしっかりと理解していただくことでした。
有料老人ホームの機能や概要を知らないと、見学しても施設を選べないし、施設に行っても何を見聞きすれば良いのかわかりません。
私たちは時間をかけて、一から丁寧にご説明をしています。

こうして、ご家族が「リハビリが充実しており、限りなく転倒に対してのリスク管理をしている、かつ建物も綺麗なホームでご家族が毎日面会に行ける有料老人ホーム」と、要望に合った施設を提案しました。
自宅から車で通う距離なので、いままでよりは遠くなりますが、一番は何を大事にしたいかを確認し、最終的にはご家族が安心できる施設を提案できました。

見学の事前準備もしっかりと

見学行くまでに、家族には、インターネットから施設の情報をホームページ等で確認していただいた上で、老人ホームの見学に同行しました。

見学に行く前にも私たちは工夫をしています。
実は、施設側にA様の様子や心身の情報をお伝えし、いままでの経緯を説明しています。

ご家族の心労も考えると早期の入居希望であることを伝え、『早期に入居できるかどうか』『A様を安心安全な生活へ導ける施設かどうか』の確認と調整をします。
そうしたうえで、施設の見学日を調整し、ご家族を見学に誘致しているのです。

当日の見学は、ご家族、担当ケアマネージャー、近所のよしみのスタッフが参加をし、有料老人ホームの特徴やできることやできないこと、料金、入居している方のご様子や平均年齢などなどの確認をするためにたくさん話をし、ご家族がご納得いただけた段階で、翌日にはご本人の見学とすぐに入居できるように、A様のご様子を施設の方に見てもらうための入居準備も同時にできるように手配を行いました。

A様お気に入りの秘密の場所とは?

結果として、ご本人も「ここなら安心できる」と納得して下さり、入居に必要な各種書類はもちろん、すでに準備を整えていたので、見学の翌日にA様は入居をすることが出来ました。

入居後に、『近所のよしみ』のスタッフがA様を訪ねると、A様は喜んでくださり、「ここは職員さんが“秘密の場所“に連れていってくれるんだよ。」と話をしてくれました。

続けて、こう話をされました。「長年吸っていたタバコもここでは楽しめるし、食後の一服はやっぱりうまいよ。」と笑顔で話をしてくださいました。

そうです。みなさまもお気づきかと思いますが、“秘密の場所”とは喫煙スペースのことです。
A様は、成人されてからいままでずっとタバコを吸われており、一つの楽しみになっていたそうです。

家族としても、「長生きするよりも楽しく好きなことをして過ごせると良い。」という希望がございましたので、インターネットで検索しても出てこない情報を私たちはもっていますから、A様の楽しみを実現できる施設を提案させて頂いたのです。

ご本人様にとっては、生活の中で欠かすことが出来なかったタバコも吸うことができました。
実はほかにも、転倒リスクを少しでも減らすため、スタッフステーションからも一番近い居室を調整しました。
このように細やかな調整も行いながら施設選びをしました。

さらに、以前の住宅型有料老人ホームでは、居室で転倒されていました。
それを防ぐため有料老人ホームの特徴の機能として、居室のベッドに工夫をしている施設を提案したのです。眠っている状態なのか、起きている状態なのかをスタッフがスタッフステーションから確認できるシステムを導入している施設なのです。

私たち、『近所のよしみ』では、ただ単に施設を提案するのではなく、こうしたいろいろな工夫や施設との調整を行い、A様のこともご家族のことも真剣に考えたうえでの施設提案をしております。私たちは施設探しのプロだと自負しております。

時間がなくても、A様やご家族のことを考えながら、ベストな提案をするのが有料老人ホームを紹介するもののプロとしてのあり方だと私は思います。また、家族の要望の真意をきちんと理解できないと、おそらくA様も家族も、同じことの繰り返しになってしまったのではないかと思います。

家族がインターネットで自宅から近いという理由で選んだ施設では、2日続けてA様は転倒してしまい、痛い思いをしておりました。
しかし、新しい施設では入居から1ヶ月経過しても、A様は1度も転倒をしておりません。
なにより、以前よりも動きのある生活と自由な生活を手に入れることができました。

家族からは、「近所のよしみさんが居てくれて良かったです。一人で老人ホームを探すのはとても大変でした。近所のよしみに出会えてよかったです。私のほかにも同じように困っている人が多いはず。救われる人が沢山いると思います。これからも頑張ってください。」と言っていただくことが出来ました。

こうしたご家族様やご本人様から、「出会えてよかった。」などのお言葉をいただけると、それだけで、この仕事をしていてよかったと私の励みになりました。

今後も、有料老人ホームを探す際に、親御様やご家族様の助けになるように紹介会社のプロとして、頑張っていこうと思います。

有料老人ホームをお探ししている方でお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽に『近所のよしみ』までお気軽にご連絡ください。きっと、お役に立ってみせます。

 

※この記事・作品(漫画・物語)は相談者のプライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。尚、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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