
この素朴な疑問、実は多くの方が気になっているところですよね。
金融庁が話題を呼んだ「老後2,000万円」という数字、ちょっとドキッとしましたよね。でも、実はこの金額、人それぞれの生活スタイルによって大きく変わってくるんです。
- 一人暮らしの場合:だいたい1300万円くらい
- ご夫婦の場合:2,000万円くらい
といわれていますが、これはあくまで「目安」です。
みなさんの暮らし方によって、必要な金額は変わってきます。
この記事では、老後の生活設計に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。
- 年金っていくらもらえるの?
- 世帯の形や年齢によって、どのくらい貯めればいいの?
- 賢くお金を増やすコツは?
など、実践的なヒントがいっぱいですよ。
あなたに合った老後の準備プラン、一緒に考えていきましょう!
老後に必要な貯金額の目安
ひとり暮らしの方の老後資金、実際のところいくら必要?
「ひとり暮らしなら1,300万円あれば大丈夫」とよく言われますが、この金額、どうやって計算されているのでしょうか?まずは大きく3つに分けて考えてみましょう。
生活費の足りない分に約600万円、医療や介護のために500万円、そして予備費として200万円。

ただし、これはあくまで「標準的な暮らし」の場合です。住んでいる場所や望む生活スタイルによって、必要な金額は変わってきます。
では、もう少し詳しく見ていきましょう。年金はだいたい月13.5万円。でも実際の生活費は15.5万円かかるので、毎月2万円足りません。
これが65歳から90歳までの26年間続くとすると、単純計算で624万円(24万円×26年)の貯金が必要になってきます。生活費の内訳を見ると、食費に4万円、家賃や光熱費に3.5万円、医療費や保険料に2万円、交通費や携帯代に2万円、その他の生活費に4万円といった具合です。

75歳を超えると年間の医療費が90万円ほどになることも…。もし介護が必要になれば、月15~20万円かかることも考えられます。

でも老後って、楽しみも大切ですよね。趣味や習い事に月2~3万円、年に1~2回の旅行を楽しむなら年間で20~30万円ほど…。こういった楽しみのために、200万円ほどの余裕があると安心です。
このように見ていくと、1,300万円という金額は決して大げさな数字ではないことが分かります。とはいえ、これはあくまで目安。ご自身の理想の老後生活に合わせて、必要な金額を考えていくことが大切ですね。
ご夫婦の場合は、いくら必要?

大きく分けると、日々の生活費の不足分に720万円、医療や介護のために1,000万円、そして葬儀などの費用に360万円が必要とされています。単身の方の1.5倍以上になるのは、お二人分の医療費や介護費用が必要だからなんです。
では、具体的に見ていきましょう。
まず、ご夫婦の生活費は月に約27万円かかります。でも、お二人の年金を合わせても月25万円ほど。

これが65歳から90歳までの26年間続くとすると、約720万円の貯金が必要になってきます。生活費の内訳を見ると、食費に7万円、住まい関係に5万円、医療費や保険料に4万円、交通費や通信費に3.5万円、その他の生活費に7.4万円といった具合です。

75歳を過ぎると、お二人で年間180万円ほどの医療費がかかることも。
介護が必要になれば、一人で月15~20万円。お二人分となると大きな金額になりますよね。だからこそ、この分野だけでも1,000万円(お一人500万円×2人分)の準備が推奨されています。
そして、楽しい老後生活のための費用も忘れずに。ご夫婦の趣味や娯楽に月4~5万円、年に2~3回の旅行を楽しむなら年間50~60万円ほど。将来的な葬儀費用(お一人180万円)もあわせて、360万円ほどの余裕があると安心です。
こうしてみると、2,000万円という金額は、お二人で穏やかな老後生活を送るための現実的な目安だということが分かりますね。
ただし、これはあくまで平均的な生活を想定した金額。住む場所や理想のライフスタイルによって、必要な金額は変わってきます。ご夫婦で話し合いながら、ご自身たちに合った目標額を設定してみてはいかがでしょうか。
老後のための貯金目標、年齢別ではいくらくらい?
老後に向けた貯金、65歳までにいくら貯めるか?
ですが、「いきなり2,000万円(ご夫婦の場合)や1,300万円(おひとりの場合)」と言われても、なかなかピンときませんよね。
そこで、年代別の目標額を見ていくと、少し具体的にイメージできるかもしれません。
40代のうちに貯めておきたい額
40代は老後資金づくりの大切なスタート地点。
ご夫婦なら800万円、おひとりなら500万円くらいが目標になります。

確かにそうなんです。でも、収入が一番多い時期でもあるので、ここが頑張りどころ。例えば、毎月コツコツ積み立てる習慣をつけたり、ボーナスの3割くらいを貯金に回したり。iDeCoやNISAといった制度を使って、お金を育てる工夫をするのもいいかもしれません。
50代での目標額
50代になると、目標額は少し上がって、ご夫婦で1,400万円、おひとりで900万円くらいに。
でも心配いりません。この頃になると子どもの教育費も落ち着いてきて、住宅ローンの返済も進んでいるはず。そのぶん、貯金に回せるお金も増えてきます。
ただし、老後までの時間が短くなってくるので、お金の運用は少し安全寄りにシフトしていくのがおすすめです。退職金の見込み額もチェックして、足りない分を計画的に貯めていきましょう。
60代で達成したい金額
いよいよゴールが見えてくる60代です。
定年までに、ご夫婦なら2,000万円、おひとりなら1,300万円が理想です。
でも「目標額に届かないかも…」という方も、ご安心を・・・例えば、
- 定年後も少し働いて月10万円程度の収入を確保する
- 年金の受け取りを70歳まで待って、受給額を42%アップする
- 生活費を見直して、年金の範囲内で暮らせるようにする
といった方法で調整できます。

ただし、これはあくまで目安です。住宅ローンが残っているかどうかや、お子さんの教育費、ご両親の介護など、家庭それぞれの事情で必要な金額は変わってきます。
大切なのは、ご自身の状況に合った現実的な目標を立てること。
そして、時々進み具合をチェックしながら、着実に積み立てを続けていくことです。今日から、できることから始めていきましょう!
老後資金の具体的な計算方法、一緒に考えてみましょう
老後に必要なお金って、実は簡単な計算式で見積もることができるんです。
毎月の生活費から年金を引いた不足分 × 老後の期間 + 医療・介護の費用
まずは期間を考えてみましょう
「何歳まで生きるか」って難しい質問ですよね。でも、平均寿命は男性で81歳、女性で87歳です。
ただし、最近は100歳まで生きる方も増えているので、余裕を見て90歳くらいまでを目安に考えるのがいいでしょう。つまり、65歳で退職したら、約25年分のお金が必要になります。
毎月いくら必要?
老後の生活費は、意外と現役時代より少なくて済みます。だいたい現役時代の7~8割程度です。

例えば、生活費が月30万円で年金が20万円なら → 毎月10万円(年間120万円)の不足ということです。
物価上昇も忘れずに
タイムリーな話になりますが、物価は上がっていくものです。年1%の物価上昇が25年続くと、同じ生活をするのに28%も多くお金が必要になります。月30万円の生活費が、25年後には38.4万円必要になるかもしれません。
現役時代とどう違う?支出の変化を見てみよう
減るもの
- 通勤費がなくなる
- 教育費がなくなる
- 住宅ローンが終わる(返済中の場合)
増えるもの
- 医療費が増える
- 趣味にお金をかけられる
- 家にいる時間が長くなって光熱費が増える
固定費の目安
毎月必ず払う費用の例
- 住居費(管理費など):4~5万円
- 光熱費:2~3万円
- 保険料:2~3万円
- 通信費:1~2万円
その他の生活費の目安
- 食費:4~6万円
- 交通費:1~2万円
- 趣味・娯楽:2~4万円
- 服や靴:5千円~1万円
- 交際費:1~2万円
予期せぬ出費にも備えましょう
医療費
75歳を過ぎると年間90万円ほど。急な入院に備えて200~300万円あると安心。
家のリフォーム
- バリアフリー化:100~200万円
- 設備の取り替え:200~300万円
- 外壁や屋根の修繕:150~250万円
介護費用
施設に入るとなると月15~20万円かかることも。300~500万円くらいの準備があるといいですね。
このように細かく見ていくと、必要な金額が具体的にイメージできてきませんか?ご自身の生活スタイルに合わせて、必要な金額を計算してみましょう。
年金っていくらもらえるの?確認方法を解説します!
老後の生活費を考えるうえで、年金はとても大切な収入源です。具体的な受給額の確認方法や、もらえる金額を増やすコツをご紹介します。
年金定期便をチェックしてみましょう

主なチェックポイント
- 65歳からもらえる年金の予想額
- 保険料をきちんと納めているか
- 将来いくらもらえるかのシミュレーション
ただし、転職や退職で金額が変わる可能性もあるので、定期的なチェックが大切です。
ねんきんネットが便利
「ねんきんネット」を使えば、スマホやパソコンでいつでも年金情報が確認できます。
登録に必要なもの
- 基礎年金番号
- メールアドレス
- 本人確認書類
登録すると、こんなことができます
- 保険料の納付状況をチェック
- 将来もらえる年金の試算
- 給料(標準報酬月額)の履歴確認
特に便利なのが「シミュレーション機能」です。
例えば、「受け取り開始を遅らせたらいくら増えるか」といった計算ができます。
年金を増やすコツ
受け取り開始を遅らせる
65歳から70歳まで受け取りを待つと、最大42%も増額できます!
- 1ヶ月待つごとに0.7%ずつアップ
- 75歳時点で、総額でも得になる計算
未納期間があったら追納を検討
過去10年以内なら、後から納められます
- 金額は年金事務所で確認
- 24回までの分割払いもOK
- 将来の年金額アップにつながります
国民年金基金も活用
自営業の方などは、国民年金基金もおすすめ
- 掛け金は全額が社会保険料控除に
- 一生涯もらえる年金として受け取れる
- もしもの時の一時金制度もあり
このように、年金は「待つ」「追納する」「上乗せする」といった工夫で、受け取り額を増やすことができます。ご自身の状況に合わせて、ベストな方法を選んでみてはいかがでしょうか?
定年後も働きたい!どんな仕事があるの?
定年後も働き続けるって、実は老後資金作りの強い味方なんです。

これまでの経験を活かせる仕事
長年培ってきた知識や技術、まだまだ活かせます!
- 技術指導:月5~10万円、若手に技術を教える仕事です
- 講師・講演:1回2~5万円、専門分野の話をする機会が意外と多いんです
- 資格を活かした相談業務:月3~8万円、経理や税務など、資格があれば強みに
- 趣味の教室運営:月3~5万円、得意なことを教えるのも楽しいですよね
新しい分野にチャレンジ!
未経験でも歓迎の仕事がたくさんあります。
- 警備員:月12~15万円、今、特に人気の高い職種です
- マンション管理人:月10~13万円、住み込みもあり、家賃節約にもなります
- スーパーやコンビニスタッフ:月8~10万円、体力に合わせて働ける時間を選べます
大切なのは「続けられる」こと

- フルタイムが難しければ、パートタイムで
- 決まった時間が苦手なら、フリーランス的な働き方も
- 仕事を通じて人とつながれるのも、うれしいポイント
体力や生活スタイルに合わせて、楽しく続けられる仕事を見つけてみませんか?お金も稼げて、生きがいも見つかる。そんな一石二鳥の働き方を探してみましょう!
「老後の不安」が「新しい私」に変わる瞬間
実は、65歳からの25年間って、新しい自分を見つけるチャンスかもしれません!
イキイキと過ごしている方々に共通する3つのポイント。それが「お金」「健康」「やりがい」なんです。
まず気になるお金の話。年金だけでなく、好きなことで副収入を得るのが今どきのスタイル。月10万円の収入があれば10年で1,200万円!これって結構大きいですよね。
健康づくりは、実は仕事が強い味方になります。例えば、マンション管理人さんは適度な運動になりますし、趣味の教室の先生なら、人との楽しい交流も生まれます。体を動かしながら、おしゃべりも楽しめる。これって素敵じゃないですか?

長年の経験を活かして若い人に教えたり、趣味を仕事にしたり。「収入」と「楽しみ」を両立できる選択肢って、意外とたくさんあるんです。
よく「老後は〇〇万円必要」って言われますが、これって人それぞれです。

さぁ、今日から「老後の楽しみ探し」始めてみませんか?きっと、新しい発見があるはずです!
まとめ:計画的な老後資金の準備で安心な未来を
老後に必要な資金は、生活スタイルや居住地域によって大きく異なりますが、夫婦世帯で2,000~3,000万円が一般的な目安となります。
老後の備えには、早い時期からの計画的な貯蓄と、年代に応じた適切な資産運用が不可欠です。
自身の状況に合わせた準備計画を立て、定期的な見直しを行うことで、より安心な老後生活を実現できます。