離れて暮らす高齢の親が心配でお悩みではありませんか?
仕事や家庭の事情で親との同居が難しいケースや親が施設への入居を嫌がっているケースなどさまざまな理由があるでしょう。
高齢化が進む最近ではこのようなお悩みを抱えている方が多いため、一人暮らしの高齢者を見守るためのサービスも増えています。
今回の記事では、離れて暮らす高齢の親が心配な方への見守りサービスをご紹介します。
この記事を参考に、最適なサービスを選択して下さい。
離れて暮らす親を見守るサービス9選
見守りサービスには、公的なサービスや民間サービスなどさまざまなサービスがあります。見守りサービスはその方の心身の状況、家屋の状況、生活スタイルなどに合わせて、状況に合ったサービスを選択することが大切です。
ここからは、離れて暮らす親を見守るサービス9選をご紹介します。
1.介護保険サービス
高齢者の一人暮らしが不安になってきた場合、サービスとして一番に考えるのが介護保険サービスです。
介護保険には、利用者の安否確認だけでも利用できる「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」というサービスがあります。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は「定期巡回サービス」「随時対応サービス」「随時訪問サービス」「訪問看護サービス」を組み合わせて利用できます。定期巡回サービスでは、安否確認や見守りが目的の利用ができるため、緊急時や必要に応じて訪問してほしい時に安心です。
ただし、定期巡回・随時対応型訪問介護看護は要介護の方が対象であり、要支援1・2の方は対象になりません。
介護保険には見守りサービス以外にも多種多様なサービスがあります。定期巡回・随時対応型訪問介護看護に限らず、定期的に誰かが自宅に訪問してくれるサービスを組み合わせて利用するだけでも安心です。また、介護保険を利用する時にはケアマネジャーにも関わってもらえます。悩みを相談したり、サービスを考えてもらったり、一人暮らしの高齢者には心強い存在になってもらえるはずです。
2.自治体のサービス
お住まいの自治体でも、一人暮らしの見守りサービスを展開しています。
自治体の取り組みの一例は以下の通りです。
- 高齢者救急通報システム
- 見守りや声かけ活動
- 配食サービスによる安否確認
- 乳酸菌飲料配達サービスによる安否確認
- 家庭ごみ訪問収集
他にも、地域の新聞配達や牛乳配達などの民間事業者が配達時に安否確認をするなど、見守り活動に協力している自治体もあります。
また、地域では介護予防教室や趣味の活動などを通して交流を行っています。コミュニティへの参加を通して地域の方に顔を知っておいてもらうのも安心でしょう。
3.食事の宅配による安否確認
宅食サービスには高齢者の安否確認サービスを行ってくれるところがあります。高齢者宅にお食事を届ける際に安否確認し、応答がない場合や様子がおかしい場合に家族やケアマネジャーに連絡してもらえます。
お弁当を定期的に届けてもらえるので、バランスの良い食事が摂れているのかという心配も解消できるサービスです。
4.見守りカメラ
カメラ型の見守りサービスは、自宅にカメラを設置し映像を通して親の安否を確認するサービスです。カメラの映像がスマホやタブレットで確認でき、会話ができるタイプもあります。
目視で見守りができれば安心ですが、見守りカメラはプライバシーへの配慮が問題です。常にカメラで監視されている状態では心理的負担を感じてしまうケースも考えられます。見守りカメラを選択する場合は慎重に考えましょう。
5.センサー感知型
自宅に設置したセンサーで動きを察知し高齢者の様子を把握する見守りサービスもあります。出入り口などに取り付け、通過した時センサーが感知して普段と変わりなく生活ができているのかが確認できます。
センサーが長い期間感知しない場合やいつもと違う場合に、家族が通報して駆けつけてもらうことが可能です。
センサーの場合もプライバシーの配慮に注意が必要ですが、見守りカメラよりは常に監視されているプレッシャーが軽減できます。
6.見守り電化製品
ここ数年では見守りサービスの機能が付いた電化製品も登場しています。
電気ポットやテレビ、冷蔵庫などの家電を使用した際に、家族に通知するサービスです。電気のON・OFFで安否確認ができる電球もあります。
見守り家電は、使用形跡が通知されることで通常通りに生活していることを知らせます。通常通りに使用するだけで良いので、見守りカメラのような常に監視されているというようなプレッシャーは軽減されるでしょう。
7.緊急通報システム
警備会社などが提供するサービスに、緊急時にボタンを押すことで通報できるサービスもあります。
高齢者がキーホルダーやペンダントなどを身につけておき、急な体調不良やケガなどの緊急時にボタンを押すと警備員が駆けつけてくれます。
キーホルダーやペンダントなどを身につけておくだけなので、手軽に導入できるサービスですが、意識を失ってしまった場合などボタンが押せない事態では通報ができません。また、身につけるのを忘れて別の部屋に行って倒れた場合や入浴時などでボタンがそばに無い時にも通報ができないことにも注意が必要です。
8.郵便局の見守りサービス
郵便局でも見守りサービスを展開しています。
郵便局の見守りサービスは以下の通りです。
みまもり訪問サービス | 郵便局員が直接訪問し生活状況確認の質問を行う
質問の解答と写真付きの報告書で指定先へ報告する |
みまもりでんわサービス | 自動音声による毎日の電話で体調確認を行い、回答内容を指定した報告先へメールで連絡 |
駆けつけサービス
(オプション) |
上記2つのサービスのオプションとして、ご家族からの要請に応じて警備会社が駆けつるサービス
警備会社と契約締結が必要 |
みまもり訪問サービスでは、地域で活動している地元の局員さんが訪問してくれるので安心してサービスが受けられます。
9.サービス付き高齢者向け住宅に住む
サービス付き高齢者向け住宅とは、60歳以上の方が生活できるよう配慮されたバリアフリー対応の賃貸マンションのことです。
サービス付き高齢者向け住宅では施設のサービスとして、生活相談・安否確認・緊急時駆けつけサービスなどが受けられます。また、食事・掃除・洗濯などの生活支援サービスが提供されている施設もあり、安心して生活ができます。
他の有料老人ホームなどに比べて費用が安くすみ、施設数も多いので人気の高齢者施設です。介護が必要になった場合は、在宅で生活されている方と同じように訪問介護や訪問看護、デイサービスなどの介護保険サービスが利用できます。
サービス付き高齢者向け住宅は一般賃貸と同じように賃貸契約で入居する高齢者向けの住居です。安否確認サービスを受けながら自宅にいるときと同じように生活ができるため、施設に入居するにはまだ早いけれど、一人暮らしが心配になってきた方にはおすすめです。
すこしでも良い施設に入居したいというかたは、『近所のよしみ』にご連絡ください。
西東京市に事務所がありますが、練馬区や武蔵野市、小平市、小金井市をメインに活動しているスタッフもいますから安心してください。
介護や福祉の国家資格を有した『近所のよしみ』のスタッフがしっかりとサポートさせていただきます。
見守りサービスを選ぶ際のポイント
見守りサービスは便利ですが、選び方を間違えてしまうとうまく活用できないケースがあります。選び方のポイントを確認しておきましょう。
プライバシーに注意する
見守りカメラは、離れて暮らす親が元気に過ごせているか目視で確認できる便利なサービスです。しかし、前述した通りプライバシーに注意する必要があります。
親子とは言え、プライバシーは大切です。四六時中誰かに監視されている生活は精神的に窮屈に感じてしまいかねません。
見守りカメラを検討する前に、まずは見守り家電や安否確認サービスなどの方が監視されているような気持ちは軽減されるかもしれません。
見守りカメラはどうしても他の方法での見守りが難しい場合の最終手段として考える方が良いでしょう。
ライフスタイルや行動パターンに合わせて選ぶ
見守りサービスはその方の心身の状態や行動パターンに合わせて選ぶ必要があります。例えば、ご自身であまり動けない方にセンサー感知型の見守りは役に立ちません。認知症の方などであれば、緊急通報システムを導入しても緊急時にボタンを押すことを覚えられない方もいます。見守り家電を導入する場合は本当にその家電を常時使用しているのかを確認するのも必要です。
その方のライフスタイルを大切にするのも大切です。食事を自分で準備したい方に宅配弁当を導入してしまえば、家事をする機会を奪ってしまいます。訪問型の見守りサービスでは、定期的に誰かが訪問し安否確認されるのがストレスに感じる方もいるでしょう。
ライフスタイルや行動パターンをよく考えて選択しなければ、見守りサービスが機能しないケースやストレスを与えてしまうことになってしまうので注意しましょう。
予算に合わせて選ぶ
見守りサービスには介護保険が適用されない民間のサービスが数多くあるため、無理なく支払える金額かを見極めて選択する必要があります。
まずは介護保険のサービスや自治体のサービスなどから低コストで利用できるサービスが無いかを確認しましょう。
介護保険サービスや自治体のサービスは、住んでいる地域にある地域包括支援センターで相談できます。地域包括支援センターとは、地域に住んでいる高齢者のあらゆる悩みに対応してくれる総合相談窓口です。自治体で行っているサービスの紹介もしてくれるので問い合わせてみると良いでしょう。
また、必要に応じて介護保険サービスを利用するための申請もサポートしてもらえます。介護サービスを利用することで、一人暮らしでも安心して生活ができるサポート体制を整えることが可能です。
サービスを活用して安心した生活を
今回の記事では「離れて暮らす親が心配!見守りサービス9選をご紹介」と題して解説しました。高齢化社会によりニーズが増加しているためサービスの種類も多様化し、続々登場しています。
状況に応じたサービスを活用して安心して生活できるための環境を整えましょう。