年間100件超の願い事を叶え続ける!特別養護老人ホーム「ひのでホーム」

年間100件超の願い事を叶え続ける!特別養護老人ホーム「ひのでホーム」

西多摩郡日の出町にある「ひのでホーム」は、桜並木が美しい高台に立地する特別養護老人ホームです。都会の喧騒を離れ、四季のひとつひとつを感じながらゆったりと暮らすことができる「ひのでホーム」には、約200名の方々が豊かに暮らしています。

今回は、澄んだ空気と小鳥の囀りに包まれた「ひのでホーム」の特徴や強み、実際の暮らしについてご紹介いたします。

(参考:ひのでホームの公式サイトはこちら)

写真:青空のもと、大自然と木のぬくもりが溢れる外観。

 

今回、施設を紹介してくださるのは、運営法人「社会福祉法人サンライズ」に勤めて20年の関澤孝文さんです。関澤さんは広報戦略課マネジャーとして法人広報を担われ、社内外へ向けた各施設のプロモーションを担当されています。

昨今はSNSプロモーションも精力的に取り入れられており、Youtubeチャンネル「Sunrise TV」では、社会福祉法人サンライズの活動をたくさん発信されています。

Youtubeチャンネル「Sunrise TV」はこちらをクリック

 

今回はそんな関澤さんに、ひのでホームの理念や特徴を伺いました!

写真:広報戦略課マネジャーの関澤孝文さん。

ーひのでホームの特徴について教えていただけますか?

関澤さん:ご入居者が生活しやすい、落ち着いた空間づくりに努めています。

特別養護老人ホーム(以下「特養」)は建物が大きくて、右を見ても左を見ても廊下で、広々とすべてが見渡せる建物であることがほとんどです。青白い蛍光灯が光っていて味気ない、殺風景な病院のような印象になりやすいんですね。

見学の方や実習の学生さんにもよく話すのですが、例えば体育館のような広い場所の真ん中にポツン、と身を置かれたら、私たちでもそわそわして壁の方に寄っていきたい気持ちになります。それはご入居者も同じ。特に認知症の方は、そういう環境だと余計に混乱してしまいます。

そこでひのでホームでは、あえて死角を作ったり、わざと狭く見せる場所を作ったりすることで、「自宅」や「住まい」に寄せた空間づくりをしているんです。

写真:設計段階からのこだわりは、「住まい」のような空間。

 

関澤さん:館内には絵画や観葉植物、季節のしつらえなどを施して、少しでも気持ちが落ち着く場所となるように心がけています。

第一にご入居者に負担がない施設づくりをし、そのうえで働くスタッフにも出来る限り負担がかからないような職場環境を整えていくため、福祉用具を積極的に活用した「抱えあげない介護」も推進しています。

写真:館内をはじめ、テラスにも緑豊かな木々が溢れている。

ー「抱えあげない介護」とは、どんな介護なのですか?

関澤さん:車椅子や介護用リフトを使用して、ご入居者と職員を守るための介護です。

介護では、移乗するために「抱える」という動作が必要不可欠です。しかし、抱えるという行為は腰を痛めやすい。自分の腰だけならまだしも、耐えきれなくてご入居者を落として怪我をさせてしまったらどうでしょう。せっかく人のために仕事をしているのに、相手にも自分にも良いことがない、というようなことが起こるのは残念ですよね。

実際に抱えあげない介護を実践するにあたっては、リフトをただ買って、現場で取り入れればいいというわけでもありません。リフトを正しく使うためには、車椅子も整備しないといけないんです。正しく使うための整備をすることで、必要以上にリフトを高くあげなくてすみますし、そうすれば乗っている方にも、余計な恐怖心を与えなくてすむ。

今は介護ロボットやリフトが社会的にも少しずつ取り入れられ始めていますが、私たちはもう10年以上前からこのことを意識して、取り組んできています。

ひのでホームには、どのようにすればできるのか」という思考で仕事をする風土があるので、「抱えあげない介護」も時間をかけてしっかり定着してきていますね。

ー年間100件以上の「願い事」を叶えていると聞きました!

関澤さん:先ほどお話した、「どのようにすればできるのか」というひのでホームの風土が生んだ一番の事例が、「願い事を叶える自立支援」です。「安心と充実の人生をご一緒に。」という理念をもとに、ひのでホームの全部署が関わって、ご入居者やご家族の願い事を叶える取り組みをしています。

例えば、「孫の最後の高校野球試合を応援したい」というご入居者の願いを叶えた事例は、東社協主催の「東京の介護ってすばらしいグランプリ」で最優秀賞をいただきました。朝日新聞からも取材依頼をいただいて、ご本人のお話が全国紙面に載りましたね。

当時、野球場で直接応援をするために、まずはスタンドに上がれるようになる必要があったので、階段昇降の練習をして足腰を鍛えました。ご入居者自身も明確な目標を持っているので、本当に一生懸命、必死に訓練されていましたね。

そして実際に府中の市民球場へ行って、ご家族にも協力いただき、最後は無事お孫さんの活躍を、直接応援することができたんです。

他にも、現役時代の功績で天皇陛下から叙勲をいただくご入居者が、最高裁判所と皇居を訪問されるのをサポートさせていただいたこともありました。少しだけ自宅に帰りたい、お墓参りに行きたいなど、小さな願い事もたくさんあります。

昨年2022年は、大小合わせて100件以上の「願い事を叶える自立支援」を実施することができました。

写真:釣り堀を楽しむ入居者の様子。

写真:解体ショーで盛り上がる。

写真:おいしい食事と、ビールで乾杯!

ー他にはどのようなイベントを開催しているのですか?

関澤さん:毎月の定番はショッピングです。近所にイオンモールがあるので、ボランティアさんにも協力してもらって、毎月、食事や買い物に行っていますね。

あとは季節の行事で、近所の公園に出かけたり。

他にも、年に1回か2回くらい、野球を見に行きたい人たちで野球観戦に行くこともあります。系列施設で企画されたものに参加することもありますよ。

ー地域の方々との関わりも多いと聞きました

関澤さん:地域の子育て世代を応援するという目的で、毎年こどもフェスタをやっています。

日の出町は小さな町ですが、民生委員さんからも支援が必要なご家庭があるというお話を聞きます。今の時代、社会福祉法人もお年寄りだけに目を向けていればいいという時代ではないと思うので、地域で必要とされているところに、少しでもアプローチできるようになれたらなと。

前回のこどもフェスタではキッチンカーに来てもらったり、今年は少し福祉に寄せて、子供たちに車いすの操作体験をしてもらったりしましたね。

他にも、産業まつりや商工会のイベントにも参加しています。

施設で使用しているスチームコンベクションオーブンを使った自慢のメニューを作って、販売するんです。厨房スタッフがメンバーとして参加していて、これもスタッフのやりがいやモチベーションになっていますね。

 

ーできることをやる風土の源になっている、教育体制について教えてください

関澤さん:サンライズの理念安心と充実の人生をご一緒に。」がすべての根本にあり、サンライズで働くみんなが常に意識していることだと思っています。

職種や持ち場、ポジションによって多少解釈は変わるかもしれないですが、この理念は、提供サービスを通じて、ご入居者、ご家族、地域の方々、そして働く自分たちも豊かな生活を送りましょうというものです。この理念をもとに、採用・教育を行っています。

サンライズの採用の特徴は、新卒採用が多いことです。

私は2002年入社ですが、そのときから毎年、新卒採用が続いています。研修を通じて一般教養やビジネスマナーを学び、理念や価値観を体得しながら働きます。これを20年以上積み重ねてきたことがサンライズの強みでもあり、今の組織風土につながっていると思います。

写真:熱心に話を聞く新入社員。どの業界でも通用する一般教養も学ぶことができる。

 

関澤さん:現場の介護ケアの部分では、チューター制度を導入しています。年齢的にも身近な2~3年目くらいの職員をチューターに付けて、新人スタッフのメンタルケアをしてもらうんです。シフト制なので常に一緒は難しいのですが、交換ノートをつけてやり取りしていたり、夜勤明けにご飯を食べに行ったり、みんな工夫してやってくれています。

法定研修も含めて、研修は毎月実施します。オンライン研修や行政主催の研修、ビジネスマナーや経営的な研修もありますね。

最近は、職員一人ひとりが経営意識を持つことに重きをおいています。今の時代、社会福祉法人だから安心といったことは、もうありません。特養だからといって待機者がいる時代でもない。施設は選びたい放題の時代です。そんな時代に、どうやって生き残るか、何よりこの町の福祉を守るために、自分たちのサービスを提供し続けるために、自分たちが生き残ることが必要なんです。

そのためには赤字経営は絶対駄目。経営者だけではなく、職員全員が、顧客視点やコスト意識、財務感覚をバランスよく持つことが大事だと思っていますので、グループウェアで決算情報を共有したり、朝礼で財務状況を報告したりしています。

写真:職員一人ひとりが、理念を大切に、やりがいを持って働いている。

ーこれからチャレンジしていきたいことを教えてください

 関澤さん:これまで積み重ねてきたことをさらに磨いていきたいですね。

日の出町という小さな地域の中にも、まだまだ福祉への課題が存在すると思います。高齢者や特養というところに縛られずに、自分たちにできることをやっていきたい。

ご入居者や地域の皆様、これから施設や福祉サービスを検討する方に喜んでいただけるよう、頑張っていきたいです。

ー現在施設探しをしている方々に、メッセージをお願いします

 関澤さん:先ほどもお話したように、特養にはなかなか入れない、空き待ちという時代は終わりました。私たちにとっては選ばれる時代、施設探しをされる方にとっては、選べる時代です。

介護の情報は、普通に暮らしていると、なかなか知る機会がありません。突然必要になって、必要となってから調べ出すという方がほとんどです。そうすると費用面ばかりを比較してしまいがちですが、それだともったいないんです。利用料は、どの施設も大きくは変わりません。

対して、施設の考え方は本当にそれぞれです。施設が「何を大切にしているか」を、実際に足を運んで、説明を聞いてみてはいかがでしょうか。

情報収集される方は、時間が限られていて忙しい方が多いと思いますが、少し心に余裕を持って、ぜひ気軽に見学をしていただきたい。

ひのでホームも、いつでもどうぞというスタンスでミニギャラリーなどをやっています。気軽に足を運んでもらえれば一番いいなと思いますね。

写真:夏祭りを楽しむ入居者とご家族。たくさんの人々の笑顔と笑い声が集う。

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