どこに行っても必ず見かける100円均一のお店は、文房具から収納用品にキッチン用品、食材まで置いてあり、買う物はないが100円なのでつい何か買ってしまいますよね。
そんな100円均一のお店には、高齢者にとって便利なグッズが数多く揃っています。
介護する側も、いざ介護をするという時に使う物も「何を揃えれば良いのか」「費用はどのくらいかかるのか」と、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、日常的に必要な介護グッズや便利なアイデアグッズもありますので、一緒に紹介します。
食事で使える介護グッズ
介護施設でも普段から食事の時に使っている介護グッズが、100円均一で手に入るのは嬉しいですね。
施設によっては、利用者さんの人数が多いため、普段から業務で使っている物は、100円均一のものを揃えているところもあります。
まず始めに、食事で使える介護グッズをご紹介します。
ストロー付きのコップやペットボトルキャップ
100円均一においてある、ストロー付きコップやペットボトルは、手の震えで飲み物をこぼすのを防いだり、寝たきりの方などベッドに横になっている高齢者が、起き上がらずに水分補給をとる際に使用する物です。
コップやペットボトルを倒しても、中身がこぼれにくいので、高齢者だけでなく、小さなお子さんにも使えます
商品によっては、使い捨てのストローが使えるタイプもありますので、衛生的で洗う手間も省けます。
ストロー付きコップ・ペットボトルが一般的に販売している価格は、¥400〜です。
ドリンクホルダー
一般的に使われるドリンクホルダーは、自転車やベビーカーに取り付けられていることが多いですが、車椅子に取り付けて使用することもできます。
猛暑の中、車椅子で移動する際水分補給したくても置くスペースがないため、常に持っているか後ろに掛けるなどがあります。
ですが、ドリンクホルダーを車椅子に取り付けることで、置くスペースが確保できるため、とっても便利です。
ドリンクホルダーが一般的に販売されている価格は、¥1,000〜です。
シリコン製のスプーン
一般的に販売されているシリコン製スプーンは、ステンレス製のスプーンと違って、やわらかく滑りにくいので高齢者にとっては食べやすく、介護者にとっても口に運びやすく食べさせやすいです。
また、柄の部分が少し曲がっている物もあるので、体が屈めない方への食事介助もしやすいところも便利ですね。
シリコン製のスプーンは、¥600からとなります。
食事用エプロン
食べこぼしで服を汚さないようにするために使用する食事エプロンには、繰り返し洗って使えるタイプと使い捨てタイプがあります。
繰り返し使えるタイプは、汚れがつきにくい撥水加工となっていて、食べこぼしをキャッチしてくれるポケットが付いているので、床を汚しません。
ポケットのないタイプには、脇にギャザーがあり、裏面がすべり止め加工となっているので、エプロンのうえにトレイを置くことで、ポケット代わりとなり食べこぼしをガードしてくれます。
また、使い捨てタイプは洗濯の手間がなく、着脱も簡単でそのまま捨てられます。
最近では、シリコン製のエプロンもあり、首周りの長さが6段階まで調節ができるうえに、
食器洗い機対応となっているので、食器と一緒に洗うことができます。
普通に購入する際は、繰り返し使えるタイプで¥1,000〜2,000、使い捨てタイプは¥1,000前後です。
口腔ケアで使える介護グッズ
口の中のケアはとても大切で、清潔にするだけでなく、歯や口の疾患予防、誤嚥性肺炎・全身疾患予防、口腔の機能を維持することなどにもつながります。
歯磨きなど口の中をケアする介護グッズも100円均一で揃えることができます。
うがい受け用品
ベッド上などで、歯磨きやうがいをする際に受けるための容器で、商品によっては、「ガーグルベース」とも言われ、寝たきりの方や、上半身を前に倒すことが難しい方に使用します。
また、突然嘔吐する時にも使えますので、ベッドサイドに用意しておくと便利ですよ。
一般的に販売されている価格は、¥300〜¥800です。
入れ歯保管ケース
入れ歯保管ケースも100円均一でも手に入ります。
100円均一で扱っている入れ歯保管ケースの中には、洗浄ブラシが付いているものもあるので、お得感もあります。
一般的に販売されている入れ歯ケースは、¥300〜です。
おむつ交換で使える介護グッズ
朝から夜まで毎日何回も行うおむつ交換は、消耗が多く一番経済的負担もかかるため、少しでも安く手に入るものを求めている方も多いです。
100円均一でも、おむつ交換に使える便利な介護グッズが置いてありますので、これから用意する方は、参考にしてみてください。
おむつ用消臭ポリ袋
おむつ交換した後に気になるのは、臭いですよね。
ビニール袋や新聞紙を使って、処理することが多いですが、密封してもどうしても臭いがもれてしまい、虫が発生する原因にもなります。
100円均一で販売されているおむつ用消臭ポリ袋は、臭いをしっかり防いでくれるので、まだ使ったことないという方は、一度試してみてください。
おむつ用消臭ポリ袋は、もともとベビー用品ですが、介護用品としてももちろん使用できます。
1つずつポリ袋に入れて捨てるものと、45Lと大きい袋のタイプもありますので、ダブルで使うと、さらに消臭効果となります。
一般的な消臭ポリ袋の価格は、20枚入りで¥200〜¥300、90枚入りで¥1,000〜¥1,200です。
調味料用のボトル
ドレッシングやマヨネーズ、ケチャップなどを入れる調味料用のボトル。
実は、おむつ交換をする時に使うシャワーボトル代わりとして使用します。
ボトルにぬるま湯を入れると、先が細くなっているので、水が勢いよく出ておしりの洗浄として使えます。
ペットボトルでも、キャップに穴を開け同じように使えることも可能ですが、もともとペットボトルは、指で押して中身を出すという材質ではないため、水が勢いよく出てこないうえに、押したらへこんだままで使いづらいです。
その他で使える介護グッズ
食事やおむつ交換以外にも、色んな場面で活用できる介護グッズは他にもあり、アイディアによって、便利グッズとしても使えます。
では、100円均一で手に入る、介護で使える便利グッズにはどんな物があるのか、ご紹介します。
厚手の体ふき・おしりふきシート
入浴が困難な方の体を清潔に保つために、皮膚の表面の皮脂・汚れを拭くことで、清潔を保ち体臭の予防にもなります。
寝たきりの方に多く見られる「床ずれ」の予防の一つは、皮膚を清潔に保たせることです。
ほとんどの体ふきの成分は、アルコールは入っていなく、ほぼ100%水が含まれていますので、体に優しく無香料で肌が敏感な方やアルコールでアレルギーが出る方にも、安心して使用することができます。
メーカーによっては、せっけんなどの香りがするものや、パックのまま電子レンジで温められ、ホットシートとしても使うことができます。
また、1枚のサイズが大判(約200mm×200mm)と大きく厚手なので、1枚で全身拭くことができたり、個包装されているものもあり1枚のサイズがフェイスタオルくらいあり、災害時などにも便利です。
おしりふきは、おむつ交換の時はもちろん、トイレで排泄はできるが、トイレットペーパーを使って、ご自分で拭くことが困難な方にもおすすめです。
おむつ交換の際、拭く前にホッカイロなどでシートを温めておくと、寒い冬の時期に直接シートを肌に当てると冷たくて、本人はビックリしてしまいますので、事前に温めておくといいですよ。
一般的に発売されている価格は、60枚入りで¥200〜400で、おしりふきは70枚入りで¥200〜300です。
呼び出し鈴
呼び出し鈴は、手伝いが必要な時に鳴らして介護者に知らせることができるので、あると便利です。
100円均一で取り扱っているのは、飲食店などのレジに店員さんを呼ぶ時に鳴らす昔からあるタイプです。
家電量販店などでは、電池式のワイヤレスタイプのものがあり、¥2,000〜¥4000で取り扱っています。
一般的に販売されている呼び出し鈴の価格は、¥500前後
滑り止めマット
滑り止めマットは、介護において色んな場面で使えますので、1枚あるととても便利です。
食事の際、片方が麻痺で食器を押さえられないと、すくったりする時、食器も一緒に動いてしまって食べづらいという時に、ズレ防止として使えます。
他にも、車椅子にクッションを敷いている場合、座っているうちにクッションがズレてしまうのを防止したり、浴室の洗い場に敷いて転倒防止にもなりますので、おすすめです。
一般的に販売されている滑り止めマットは、¥1,000〜2,000
うずまきグリップ
うずまきグリップは、鉛筆に巻き付けて使う文房具として使うのですが、介護の場面でも使えます。
高齢者の握力は弱いため、食事の時に使うスプーンや歯ブラシに、うずまきグリップを装着することで、滑りにくく握りやすくなります。
クッション
100円均一には、色んな種類のクッションがあり、柔らかいものから硬いもの、毛の長いものから短いもの、小さいのから大きいのとサイズや形も、さまざまなものが取り扱っています。
介護でもクッションは、とても役に立つ便利なグッズです。
特に、筒形のクッションはとても活用しやすく座っている時に、体が傾いてしまう方には、クッションを椅子の隙間に挟めば、姿勢の保持ができます。
また、寝たきりの方の背中にクッションをかませれば、体位交換(寝返り)に使え、「床ずれ」予防にもつながります。
他にも、介護に役立つ便利なグッズをまとめてますので、こちらの記事も参考にしてくださいね。
(参考:介護が楽になる介護用品は?便利なグッズをご紹介!)
まとめ
介護に使えるグッズは、消耗が多く長く使い続けるので、介護用品店やドラッグストアで購入していると、経済的に負担がかかってしまいます。
ですが、身近な100円均一なら何百種類のものが揃っているので、介護に使える便利なものから、アイデア次第では介護グッズにもなります。
同じ物でも何種類かありますので、介護する側・される側両方が快適に使える物を見つけましょう。