ロマンス詐欺とは?SNS投資詐欺の被害急増!実態と対策、家族が気づくきっかけを解説

ロマンス詐欺とは?SNS投資詐欺の被害急増!実態と対策、家族が気づくきっかけを解説

ロマンス詐欺」と「SNS型投資詐欺」という言葉を耳にしたことはありますか?

近年、急増している詐欺ですが、どういった手口なのでしょうか?

ロマンス詐欺とSNS型投資詐欺の実態と対策について解説し、もし家族が巻き込まれた場合の対処法も紹介します。

目次

人の好意や親近感に漬け込むロマンス詐欺とSNS型投資詐欺とは?

SNSなどを使って、恋愛感情親近感を持たせてお金をだまし取る詐欺のことです。

ロマンス詐欺とSNS型投資詐欺について詳しく解説します。

ロマンス詐欺の手口と特徴

ロマンス詐欺の特徴は恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る詐欺です。

出会いはマッチングアプリなどが多く、その後LINEなどのSNSに誘導し、長期的なやり取りをして恋愛感情や親近感を抱かせます。

国籍はアジア系と偽っていることが多く、その理由として日本人にはない外国人ならではの猛烈な愛情表現などに惹かれやすいためです。

「一緒に暮らしていくためのお金を増やそう」という、最終的に投資話を持ち掛けられることが大半です。

被害者の特徴として、男性は50~60代が多く、女性は40~50代が多い傾向にあります。

SNSに慣れていない世代が狙われやすく、一人で1億円を超える被害も発生しています。

ロマンス詐欺の具体的な手口とは?

ロマンス詐欺の具体的な手口を紹介します。

きっかけはマッチングアプリ

マッチングアプリに登録したところ、いいねをくれた人とやり取りを始めます。

最初は趣味が合うとか、写真の見た目が好みだとかこういった些細なことがきっかけになりやすいです。

その後、相手から

悪い人
悪い人
スムーズにやりとりをしたいから、直接LINEでやりとりしよう

というような内容でLINEに誘導されます。

LINEでのやりとりがはじまる

やりとりをLINEに移すとすぐに、猛烈なアプローチをしてきます。

悪い人
悪い人
親愛なる○○へ。あなたと早く一緒に住みたい。

このように日本人にはないような積極的なアプローチがあり、他愛もない話や仕事の悩みなども聞いてくれます。

やりとりをしていくうちに、あなたのことが素敵に思えてきたわ。
おばあさん
おばあさん

このようにどんどん惹かれていってしまいます。

毎日のやりとりで○○の話題が頻繁に

毎日LINEのやりとりの中で、相手は頻繁にある話題を出すようになります。

悪い人
悪い人
私はこの投資アプリで利益も出ている。一緒にやらないかい?
へ~凄いわね!
おばあさん
おばあさん

と少しでも興味がありそうな返答をすると、そこから投資をどんどん勧めてくるようになります。

悪い人
悪い人
こうやってやるんだよ!一緒にやろう!

恋愛感情が先に構築されているので怪しむことをしない

普段だったら、会ったこともない人からの投資話なんて「怪しい」と感じますよね。

しかし、ここでは投資話よりも先に恋愛感情を構築させられているので、「怪しさ」よりも

「私にだけ特別な良い情報を教えてくれようとしているんだ」と思ってしまいます。

私だけに特別な情報を教えてくれているのね!
おばあさん
おばあさん

投資アプリを紹介される

悪い人
悪い人
見てみて!実際にこんな風にお金が変動しているよ!利益が上がっているのがわかるかい?

と相手がアプリについて教えてきます。

実際にアプリの画面上では、利益が上がったように見せて信用を得ようとしてきます。

悪い人
悪い人
最初は不安だろうから、小額から投資するといいよ。5万円とかかな。

最初は、小額投資を勧めて不安を取り除く手口が多いです。

不安だけど、5万円投資してみるわね。
おばあさん
おばあさん

悪い人
悪い人
凄いじゃないか!すぐに1万円の利益が出たよ!

相手の言う通り、アプリの画面上でも利益が出たことが確認できます。

そして最初は、ちゃんとお金を引き出すことも出来てしまいます。

これでいつでも自分の意思でお金を引きだすことができるのね!
おばあさん
おばあさん

と勘違いしてしまいます。

もっと高額な投資を勧めてくる

悪い人
悪い人
二人の将来のためにもっとお金を増やそう‼

その後、より高額な投資を勧めてくるようになります。

なんだか不安だわ。でもお金はきちんと引き出せたし、二人の将来のためにも…
おばあさん
おばあさん

どんどん投資をし、その後引き出そうとすると、

悪い人
悪い人
出金するには○○万円の税金が必要です

と言われ、不自然に感じ警察に相談し、詐欺だと発覚します。

このようにロマンス詐欺とは、人の恋愛感情をもて遊ぶような詐欺です。

「必ず儲かるから一緒にやろう」という言葉を断ると、

「僕を信用していないの?疑ったでしょ?」「そんな人は僕には必要ない」

と、一度突き放したりする手口もあり、非常に外道に感じます。

コロナ禍で人と会えないことが孤独を生んでいます。

その孤独を埋めようとマッチングアプリを登録したことで、犯人はコロナ禍の「会わなくても良い」を利用しています。

ロマンス詐欺に気づくポイント

投資の話が出たら要注意する

まずは大前提で、投資の話が出たら要注意することです。

相手は恋愛感情を構築してから投資話を持ち掛けてくるので信用したくなりますが、ここで投資話が出たら注意してください。

投資初期に小額のリターンがある

典型的なパターンとして、投資初期に小額のリターンがある事が多いです。

このリターンで信頼させて次回から高額を振り込ませるので、小額のリターンがあったからと言って継続して投資を行わないでください。

「税金を振り込まないと出金できない」と言われたらそれ以上振り込まない

これは日本にはない税制度で、「先に税金を振り込まないと出金できない」と言って、さらにお金を振り込むように促されたら、絶対に振り込まないこと。さらに被害額が増えてしまいます。

ビデオ通話を求める

相手は、写真や国籍を偽っていることが多いので、とにかくビデオ通話を求めることが重要です。

SNS型投資詐欺の手口と特徴

SNS型投資詐欺の特徴は「有名人」を語る手口が多いです。

インターネットで偽の広告を見て、LINEなどのSNSに誘導して投資話を持ち掛けます。

最初の接触方法として、男性はFacebook、女性はInstagramが多い傾向にあります。

SNS型投資詐欺の具体的な手口とは?

SNS型投資詐欺の具体的な手口を紹介します。

投資広告にアクセスし、LINEに誘導される

投資について調べていたが、ん?この広告はなんだ?絶対に儲かる?テレビで見たことがある人が載っているし…気になるな…
おじいさん
おじいさん

SNS上に表示される有名人や著名人が載った「投資広告」。

興味を持ってアクセスをすると、大体がLINEに誘導されます。

悪い人
悪い人
こちらのLINEを登録してください。投資のアプリを送ります。

ここで、「投資アプリ」をダウンロードするよう、指示されます。

偽の投資アプリで儲けが出ているように見せる

偽物の投資アプリは、画面上ではあたかも儲けが出ているように表示されます。

LINEのグループ会話などで「他の人が続々と利益を得ています」といった会話を読んで、「自分も投資してみよう」という気持ちになり、投資をしてしまいます。

最初は小額な利益が出て、実際に引き出すことも出来る

ロマンス詐欺と同じように、SNS型投資詐欺も最初は、出た利益を実際に引き出すことができることが多いです。

その後、あの手この手でどんどん高額な投資を持ち掛けられます。

実際に投資してしまうと引き出せなくなったり、不審に思い相手に連絡すると音信不通になるケースが多いです。

SNS型投資詐欺に気づくポイント

SNS型投資詐欺に気づくポイントをいくつか紹介します。

SNS上の投資広告を安易に信用しない

「必ず儲かる投資はあり得ない」という意識を忘れてはいけません。

著名人や有名人を載せている広告は、まずは本人の公式アカウントなどで本当にその広告に起用されているのかを調べることも重要です。

本物と偽物のアプリを見極める

本物のアプリと偽物のアプリでは、ダウンロード時に違いがあったり、起動時に通常とは違う手順で行わなければならないといった違いがあります。

こういった知識を持っていれば、たとえ広告にアクセスしてしまっても、アプリをダウンロードした時点で気づき、投資をすることもなく被害を最小限に抑えられます。

家族が気づくきっかけとは

もし、自分の家族が被害に遭っていたら…

そう不安に思う方もいますよね。

被害に家族が気づくきっかけとはどのようなものがあるのか解説していきます。

家族が詐欺の被害者だと気づくきっかけ

他愛もない話で気づく

  • 最近やけにスマホを触ることが多く、長時間だれかとやり取りしているように感じる
  • 最近マッチングアプリで知り合った人がいる
  • その人と毎日連絡を取っている
  • 外国人が甘い言葉をささやいてくれる
  • 有名人のLINEに登録したら投資話を聞かされた

など、こういった会話があれば最近流行っている詐欺かも?と頭の片隅に入れておくと良いです。

近頃、妙に気分が良さそう

人は恋愛感情を持つと、無意識に態度や行動に出るものです。

もちろん全てが詐欺ではないので深入りな詮索は本人にとっても不快になりますのでほどほどに。

逆に不安そうにしている

すでに多額の投資をしてしまっている場合は、「このままでいいのだろうか…」と被害者である家族は不安な表情が多くなります。

「お金を貸してほしい」と言われることが増える

手元にお金が無くなってしまって、それでも投資に使いたいと思うと家族に「お金を貸してほしい」と声をかけてくることも。

まずは、「なぜお金が必要なのか」と話を聞いてみることが大切です。

いずれにせよ、「家族がいつもと違う」と違和感を感じたら、それはもしかしたら家族が詐欺に遭っている可能性があります。

もし、家族が詐欺に遭っていたら?

もし、自分の家族が詐欺に遭っていたら「すぐにやめなよ!」と言ってしまいたくなる気持ちはとても分かります。

ですがこれは逆効果になってしまうので、これから話す方法で被害者である家族の話をまずは聞いてあげましょう。

否定しない

被害者はマインドコントロールにかかっているので、思考回路が普通の状態じゃないことを家族が認識することが大切です。

頭ごなしに「それは詐欺だから今すぐやめろ」と言ってしまうと、被害者は「自分の気持ちは受け入れてもらえない」と何も相談してくれなくなり完全にシャットアウトしてしまいます。

こちらの「心配している」という気持ちも届けられなくなってしまうので、まずは否定をしないことが大切です。

そして、話を聞いてあげてください。

根拠となる情報を与えてあげる

話を聞いて、「それは詐欺だと思う」ことを情報として被害者の家族に伝えてください。

例えば、ロマンス詐欺やSNS型投資型詐欺について運営してるサイトを見てもらったり、詐欺師が使っている盗んだ写真のデータベースなどを見せてあげる。

これでも信じないという人は実際に多く、ここで頭ごなしに怒ると被害者である家族はもっと相談してくれなくなります。

なので、情報を優しく与えてあげるだけにしてください。

専門家に相談することで「詐欺だ」と認識する場合もある

被害者である家族は、全く詐欺だと思っていないわけではなく「詐欺かもしれない」と思いながらも相手とやりとりしている場合があります。

そういった状況で家族から「それは詐欺だ!」と言われると、意地になって自分で何とか解決しようと思うこともあります。

専門家(第三者)から話を聞くことで冷静を取り戻し「あ、やっぱり詐欺だったんだ」と認識することもあります。

なので、本人がどうしてもいやだという状態で無ければ、「良かったら一緒に行くよ」と言ってカウンセリングに連れていくというのも一つの手です。

まとめ

相手の気持ちを利用したロマンス詐欺とSNS型投資詐欺が近年急増しています。

手口の特徴はLINEなどに誘導し、長期にわたって信頼や恋愛感情を構築し、利用するということです。

こういった詐欺には共通点や典型的なパターンがあります。

知識として持っていれば、自分や家族を守ることができます。

また、相手とやりとりをしていて少しでも不安を感じたら、周りに相談する勇気も重要ですね。

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