クーリングシェルターとは?快適な夏を過ごすために活用!熱中症対策

クーリングシェルターとは?快適な夏を過ごすために活用!熱中症対策
おじいさん
おじいさん
毎日暑すぎて日課の散歩もできない。健康のために外には出たいけど、熱中症が怖い!
家にいるばかりだと電気代が気になって…近場で、気軽に行ける涼しいところはないかな?
おばあさん
おばあさん

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

この記事では、熱中症対策に効果的なクーリングシェルターについて解説しています。

クーリングシェルターは令和6年に定められたばかりの施設です。

この記事が、暑さに負けずこの夏を乗り切りたいと思っているあなたの役に立てば幸いです。

熱中症の怖いところは?どんな人がかかりやすいの?

ニュースやインターネットでおわかりのように、暑さが厳しくなり「熱中症」はわたしたちにとって非常に身近な問題です。

熱中症の怖さと、熱中症になりやすい人について知っておきましょう。

熱中症になると、命も危険になる

「自分は熱中症にはならないだろう」と思う方も多いかもしれません。

しかし、熱中症は誰でもなってしまう可能性のある病気です。ひどくなると命にかかわる場合もあります。

熱中症になるとめまいやけいれんが起こります。さらに重症化すると、頭痛や嘔吐、意識障害を起こします[1]

熱中症は夏限定の病気ではありません。

電気代がもったいないからとエアコンを利用せず、寝ている間に熱中症になってしまったニュースを聞いたことはありませんか?

夏の暑い日だけでなく、台風や梅雨時期の蒸し暑い日にも気をつけなければいけません。

筆者が以前、訪問リハビリの仕事をしていたころの話です。移動のときに、街中で熱中症を起こして動けなくなっていた高齢者の方を発見したことがありますよ!すぐに対応し、何事もなく済みましたが…ヒヤッとしましたね…
筆者
筆者

熱中症になりやすい人は、あなたかも?

熱中症は誰でもなってしまう可能性のある病気ですが、特に注意が必要な人がいます。

熱中症にかかりやすかったり、熱中症になった場合に重症化しやすい人です。

たとえば、高齢者は体が若い時より熱を発散しにくくなっていたり、水分を飲み忘れたりしがちです。体温を調節する機能も弱くなっています[2]

ほかにも、心臓病や高血圧、糖尿病などの持病がある方も熱中症にかかりやすいので注意が必要です。

「自分は大丈夫だろう」と思わず、日頃から意識して熱中症対策を心がけましょう。

クーリングシェルターは熱中症対策のための施設

クーリングシェルターは、熱中症対策のために指定された施設です。

別名「指定暑熱避難施設」といいます。「気候変動適応法」の改正により、令和6年4月1日から運営がはじまりました[3]

具体的にいうと、熱中症特別警戒情報が発表されている間、市町村が公民館や図書館などの冷房設備や椅子がある施設を開放します。

クーリングシェルターには以下の要件が必要です。

  • エアコンや扇風機などの冷房の設備があること
  • 椅子やテーブルがあり、しばらく休憩ができること
  • 水分補給できるスペースがあること

クーリングシェルターは誰でも、自由に利用できる

クーリングシェルターは誰でも自由に利用できます。利用にあたって申し込みや予約などの特別な手続きは必要ありません。

無料で開放されているので、気軽に訪れてみてください。

利用ルールは自治体や施設によって異なる場合があります。最新の情報を確認するようにしましょう。

常備されていることもありますが、水分やタオル、薬などは持参をおすすめします。

公共の場所であるため、マナーを守って利用しましょう。

クーリングシェルターのメリット5つ

クーリングシェルターのメリットは、以下の5点があげられます。

  1. 自宅の電気代の節約になる
  2. 水分補給できる涼しい施設を利用し、熱中症対策になる
  3. 省エネにもつながるので、地球温暖化の対策になる
  4. いざという時の避難場所にもなるため、精神的に安心
  5. 地域の方々と交流するきっかけになる

クーリングシェルターは市民の休憩場所として開放されるので、持病がある方や高齢者などの熱中症になる可能性が高い方にも優しい施設です。

外にいるだけで汗をかいてしまうような日に

ちょっと休憩。涼んでいきましょう
おばあさん
おばあさん

と気軽に利用できるのは魅力的ですね。

当時、もっとわたしたちの身近にクーリングシェルターがあれば、あのときのような出来事は起きなかったのかもしれません。真夏の外出中に、休憩できる場所は大切ですね!
筆者
筆者

「熱中症特別警戒アラート」が出されるとクーリングシェルターが開放される

熱中症特別警戒アラートが出されると、クーリングシェルターの利用ができます。

「熱中症特別警戒アラート」は、暑さ指数35以上で発令されます。

しかし公共施設などであればアラートが発令されなくても開放されていることがありますので覚えておくとよいでしょう。

熱中症に気をつけて!新設「熱中症特別警戒アラート」

熱中症対策のため、こちらも令和6年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。

「熱中症特別警戒アラート」が発表されると、学校の校長や経営者、イベントの主催者は運動やイベントの中止、リモートワークへの変更などを考えなければなりません。

それだけ、熱中症対策は必要なのです。

熱中症になりやすい「暑さ指数」は28(厳重警戒)以上

熱中症になりやすい暑さ指数は、28以上と報告されています[4]

クーリングシェルターが開放されるときの暑さ指数は35以上なので、熱中症になるリスクはかなり高くなっていると予想できます。※暑さ指数とは、「気温や湿度、地面からの照り返し」から導き出される数値です[5]

熱中症予防情報サイトで簡単に確認できます。

クーリングシェルターのある場所を調べる方法

全国各地にある、身近な公共施設もそのひとつです。市役所、図書館、公民館、郵便局、一部の商業施設(ショッピングモール)などがあげられます。

クーリングシェルターがお住まいの地域のどこにあるか調べたいときは、環境省が発表している熱中症予防情報サイトを参考にしてください。

地域ごとの熱中症警戒情報や、クーリングシェルターの場所が紹介されています。

これによると、令和6年7月30日の時点では746の市区町村でクーリングシェルターが指定されています。[7]

パソコンやスマホが手元になく、クーリングシェルターがどこにあるか分からないときにはまずは身近な公共施設を訪れると良いでしょう。
筆者
筆者

クーリングシェルターの課題5つ

クーリングシェルターは熱中症対策に有効だと期待されているものの、運用されたばかりでまだ課題が残されています。

具体的には以下の点があげられます。

  1. 設置が義務でなく推奨であるため、普及が十分でない(全国の自治体数は1741であり、運用が全体の4割に留まっている)
  2. 地域によってはクーリングシェルターまでのアクセスが大変な場合がある
  3. 運営時間に限りがあり、夜間は対応していない場所もある[8]
  4. 出入りが自由であるため、体調不良を起こしたときに個人情報をすぐに把握できない
  5. 運用に人員や費用がかかる

このように、地域によって差があるようです。

クーリングシェルターは高齢者や障害のある方など、すべての人が快適に利用できるようバリアフリーな施設であることが求められます。

環境省は今後、研修会や自治体への呼びかけをおこなっていく予定です。

これからの普及には、以上の課題を解決していく必要があるでしょう。

まとめ

あなたが生活する範囲にクーリングシェルターはありましたか?

熱中症は誰でもなる可能性がありますが、ひどくなると人の命を奪いかねない恐ろしい病気です。

熱中症対策を目的として運用が始まったクーリングシェルターですが、まだ世の中の認知は十分ではありません。地域によって差があるのが現実です。

課題が解決され、普及していけばクーリングシェルターはあなたの住みやすい街づくりに役立つでしょう。

出かけるついでに、お近くのクーリングシェルターを訪れてみてはいかがでしょうか。

もちろん、熱中症対策に帽子は忘れないようにしてくださいね。

まだまだ暑い日が続きます。暑さに負けないよう、お体に気をつけてお過ごしください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

参考

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