親の介護をしながら生活しているさなかに新型コロナウイルスに感染したとき

親の介護をしながら生活しているさなかに新型コロナウイルスに感染したとき

親の介護をしながら生活しているさなかに新型コロナウイルスに感染したときいまだ終わりが見えない新型コロナウイルスのニュースが毎日のように流れ、
感染状況や重症者数など目にふれる機会が多いと思いますが、みなさまはどのようにお過ごしですか?

私も「なかなか仕事がしづらいなー。」と思う毎日を過ごしています。

そんな矢先に、私の周りの友人などが新型コロナに感染したとの連絡が入ったりするようになりました。
もうすぐ明日はわが身と思いながら生活をしており、とても身近に感じるようになりました。

 

もし、私や家族が新型コロナウイルスに感染したらどうなるだろうか?

もし、子どもが新型コロナウイルスに感染したらどうなるだろうか?

 

と考えるようになりました。

介護施設で働いていた私とスタッフで、もし、

親の介護をしている家庭で親が新型コロナに感染した場合にどう対応する?

と話し合ってみました。

雑談のつもりでシミレーションをしてみた結果を今日は共有したいと思います。

備えあれば憂いなしという言葉がありますよね。

親の介護をしているかたで、親が新型コロナウイルスに感染してしまった!

そんな状況を想定して考えてみました。

新型コロナウイルスに感染が判明

まずは、スーパーとドラックストアに駆け込みます。
ネットスーパーで宅配を利用するのも良いかもしれません。
除菌関係と即席ラーメンなどの食品と紙皿や食材やらを買い込みます。
なぜかといえば、備蓄がないと万が一、全員が新型コロナウイルスにかかってしまったら身動きが取れなくなってしまうからです。
具体的にどんなものを購入するかというと、

除菌関係の物品

  • 除菌シート

とりあえず20個以上。
なるべく小分けできるように大きいものは買わないのがポイントです
廊下や玄関、部屋や壁などとにかく至るところを拭けるように多めに買うのもポイントです。
小分けのタイプで、廊下用、玄関用、テーブル用、トイレ用、トイレドアの前用と分けて使用できるように家中のあちこちに配置します。
あまっても今後使えるので、買い込みます。

とくにトイレ周りは、除菌シートがすぐになくなる可能性が高いです。
なぜなら、毎回毎回、面倒でも私たちが感染したならば拭くことを選択するからです。
トイレを利用するたびに触ったところはすべて拭きます。
なので、同じ場所に2個置いておくことも良いと思います。

  • ハンドソープ

水道がある場所分は確保できれば良し。感染者と分けて使うことがポイント
ちなみ、手を洗う場所もトイレも感染しているかたと別々に使用できるようであれば、別々で使用します

たとえば、1階のトイレは濃厚接触者用。2階のトイレは感染者用のように分けて利用します。

  • アルコール消毒液(手指消毒剤)

水道のある場所において使用します。手を洗った後に利用するために使用します。
こちらも感染者と分けて利用します。

  • ハイター(次亜塩素酸)

嘔吐などで汚れたときに利用します。
吐き気がなく嘔吐がなさそうであれば購入しませんが、念のため購入するものです。

消耗品

  • 紙皿と使い捨ての箸

こちらも大量に買います。食事は紙皿に盛り付けてから、親の介助をして食べさせるようにします。余り物をそのまま捨てられるのがポイントになります。

  • シューズカバー(フットカバー)

親のいる部屋に行くときは、必ず使い捨てのシューズカバーを使用します。
毎回、脱いだり履いたりして使用します。隔離してある部屋の少し手前から利用することをおすすめします。ビニール袋やスリッパでも代用してもいいと思います。
やり過ぎだと思われるかと思いますが、靴下も履いて毎回靴下もかえて部屋の行き来をします。

  • ごみ袋

こちらも買います。シューズカバーの代用で利用したり、紙皿やティッシュを捨てたりといろいろと使う頻度が高いので、多めに買います。
45ℓ以上のなるべくたくさん入るゴミ袋を選んでください。ハサミを使ってゴミ袋の3か所を切れば、即席の使い捨てエプロンでも利用できますから、いろいろと使い勝手もいいので少し多めに購入しましょう。

ゴミ箱は、親がいる部屋に置きます。大きめのゴミ箱や箱、段ボールでもいいでしょう。
そこに二重にして袋をセットしておくと、捨てる時もゴミ箱の間口が広いので捨てやすいし、余計にゴミ箱に触れることなく捨てることができます。

  • ペーパータオル

こちらも大量に買います。もちろん、感染を防ぐためにタオルを使用しないでペーパータオルを利用するという目的もあるのですが、私たちの結論としては、親の介護をするというだけでも大変なのに、自宅の除菌や掃除や洗濯などで目が回って介護する家族が大変な可能性が高い。
ですから、すこしでも家の中での仕事量を減らすために、ペーパータオルを利用して洗濯の枚数を減らすという目的もあります。紙皿も実は同じ理由です。

  • マスク

何も言うことはないですね。これがないと始まりませんよね。
ただ、親が認知症などで着けたがらない場合は装着が難しいので、自分の分だけでも購入するようにしましょう。

  • プラスチックグローブ

こちらも食事の介助などで必要になりますが、部屋を行き来するならば、毎回装着することになるでしょう。

  • 体温計とパルスオキシメーター

少し値段が張りますので迷うとこではありますが、毎回除菌するのも大変なので、濃厚接触者と感染者でわけて利用するために購入して、2個ずつあるように備えます。
介護しながら部屋の中の除菌をするのは、毎日の仕事が1つ増えるようなものなので、効率よく生活できるように工夫すると少しでも余裕が生まれると思います。

  • オムツなど

オムツやリハビリパンツ、入歯洗浄剤などは親の介護の状態にもよって購入するしないの項目になると思いますので、状態に合わせて購入するようにします。
もし、おむつを用意する場合は、ゴミ箱は2つ用意をし、汚物用と生活ごみ用途を分けて利用できるようにしましょう。

段ボールがあれば、ゴミ箱に代用できますし使い捨てることも可能になるのでおすすめです。お風呂もほとんど入れなくなりますから、衛生面を保つためにも、タオルで体を拭く必要がでてくるかたもいると思います。
その場合は、使い捨てのふきんなどを代用として利用してもいいでしょう。

食品系

  • 栄養補助食品やゼリー飲料水、パックご飯など

何かを食べられないと困るので、こういったものを購入して栄養を摂取できるようにしましょう。また、家族の負担を減らすためにもカップ麺などの即席で食べられるようなものを購入しておくと良いでしょう。疲れたときに料理をするのは体もしんどいと思います。

ほかの方法としては、出前などのデリバリーやケアマネージャーに相談するとレンジでチンをするだけのワンプレート冷凍弁当などを紹介してくれると思います。こういったものを活用するのもいいと思います。

私たちならば、新型コロナウイルスに感染したことが判明した場合は、少なくてもこういったものをはじめに用意します。

なぜ最初に行うことが備品の購入なのかというと、動けるうちに購入するという意味もあるのですが、

例えば、テスト勉強が3日後にあるとわかっていたら、テストを実施する前の期間は何も勉強しないで臨みますか?
テスト範囲も分かっていれば勉強をしてテストに挑む準備をしますよね。それと一緒です。

新型コロナウイルスに立ち向かうのに、何もしないで立ち向かおうとすると恐らく赤点を取る確率が高くなります。それを防ぐためには、備品を購入してまずは新型コロナウイルスに立ち向かう準備をするということです。

ですから、まずは新型コロナウイルスと闘うための武器という名の備品を購入することが、はじめに必要不可欠なことなのです。

新型コロナウイルスとの戦い

実際に備品を購入した後は、新型コロナウイルスに立ち向かうことになります。

まずは作戦を練りましょう。

たとえば、

  • 除菌シートはどこに置くと一番効率的に拭くことができるのか
  • どこからを感染症エリアに指定するのか
  • 換気は24時間換気の家がほとんどですが、窓を少しずつ開けて、換気システムをつくる
  • 親に徘徊の症状がある場合はちゃんと換気をするようにする

このように、作戦を立てて、1日の行動スケジュールを決めたり、備品をどこに配置するかなどの計画を立てます。

経過確認を重要視する

新型コロナウイルスは、高齢者は重症化するリスクが高いと言われておりますから、日々の体調を気に留める必要があります。

体内の酸素量が無自覚に下がり、いつの間にか呼吸が浅くなっていることもあり得るそうです。肺炎になるリスクと隣り合わせにいることを認識し、毎日体温計とパルスオキシメーターを利用して状態のチェックをしましょう。

可能であれば、朝昼晩の3回行うことが良いと思います。
ですが、介護をする家族や親が苦痛に生じる場合は無理のない範囲でいいと思います。もちろん、毎日おこなえる方がいいと思います。

体温が高ければ、医師の指示の下で解熱剤を利用するなどの対応もあるはずですから、体調の把握に努めるようにしましょう。

転倒や転落にも注意が必要

新型コロナウイルスへの対応を注視するあまり、階段からの転落や、トイレに行くまでの動線で転んでしまい転倒ということを軽視してしまう場合があります。
もし、親が転倒や転落をして腰や足などを痛がっていたとしても、基本的には病院では新型コロナウイルスの患者を受け入れ出来ない場合が見受けられるそうです。

ですので、新型コロナウイルスの潜伏期間が終わるまで、ずっと痛がりながら生活をするようになる可能性が高いです。
家族としても、そんな親の姿を見ているときっといたたまれない気持ちになると思います。

そのため、転倒転落などにも注意をする必要があるのです。

さいごに

新型コロナウイルスは、老人ホームなどの施設だけでなく、デイサービスやショートステイでも猛威を振るっている施設もあります。いつどこで感染をし自宅で過ごさなければならない状況になるかもわかりません。

急に対応が必要になるよりも、シミュレーションをして備えておくことで少しでも余裕をもって、親の介護に専念できると思います。ぜひ、家族で話し合ったり備品を購入してストックしておくことをおすすめします。

介護施設選びは『地域介護相談センター 近所のよしみ』におまかせ!

CTA-IMAGE

老人ホームのことを色々調べても、施設を比較検討してみても、おひとりで決めるのは難しいことです。
私達がおすすめするのは施設探しのプロに相談することです。

『地域介護相談センター 近所のよしみ』であれば、福祉・介護の国家資格取得者が全ての案件を監修し、3年以上介護施設で働いていたスタッフが9割以上も在籍しているから、信頼と実績のおけるプロフェッショナル集団です。ベストな老人ホームを提案してくれます!

介護の基礎知識カテゴリの最新記事