グループホームとは

グループホームとは

グループホームとは
親を在宅で介護している家族や、病院から介護施設の検討を伝えられた時に

退院後の親の行き先として考えるのは

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 特別養護老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • 介護老人保健施設
  • グループホーム

上記の5施設の種類の施設を検討することが多いです。

あるいは、自宅をリフォームし、自宅に戻るという選択をします。

そのリフォームを完了するまでの間にショートステイを利用するという方法を選択することもあります。

それぞれの施設には、もともと担う役割があります。施設の種類が違うということは、支援をする対象なども異なってきます。

そこで今回はグループホームに焦点をあて、グループホームの施設についての機能や入居条件などをご紹介いたします。

グループホームの機能

グループホームとは、共同生活介護ともいいます。

こちらの漢字で記載された名称よりも、グループホームの方がみなさまには馴染みがあるように思います。

グループホームは、厚生労働省の定義では、

知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと集団で暮らす家のこと。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

グループホーム

とされています。

『グループホーム』とだけ聞くと、

高齢者が入居する施設という印象が強いかと思います。

実は、認知症のある高齢者だけが入居できる施設だけではなく、精神障害者向けのグループホームも日本には存在しています。

ですから、グループホームというだけでは、高齢者向けの施設なのか障害者向けの施設なのかわかりにくく、建物の外観を見たとしても判断し辛いです。

では、いったいどうやって、

高齢者向けのグループホームなのか

障害者向けのグループホームなのか

を見分けたらいいでしょうか。

答えは簡単です。

調べたいグループホームの公式のホームページやパンフレットなどで、
施設が『認知症対応型共同生活介護』と記載をし、施設を紹介しているグループホームであれば、大抵は高齢者向けのグループホームである可能性が高いです。

高齢者向けのグループホームの入居条件

グループホームは、誰でも入居できるという訳ではありません。
入居条件に当てはまらないと入居することができません。

  • 医師から認知症の診断書が発行されている方
  • 65歳以上の高齢者で、介護保険証の要介護区分が『要支援2』および『要介護1~5』の認定を受けている方
  • 少人数(5〜9人)の共同生活を営むことに際して、落ち着いて生活ができる方
  • 入居したいグループホームと同じ市区町村に住民票をお持ちの方

という4点は最低限、おさえないといけません。

また、グループホームの施設によっては、

  • 医療行為がある方
  • 食事制限がある方
  • 身元保証人がいない方
  • 生活保護受給者である方

などの要件で入居がそもそもできないというケースもございます。

このように、グループホームの入居希望においても、入居検討をしている親の状態によっては、入居ができないケースもあります。

「認知症の診断がおりているからグループホームに入居できる。」と思われているかたもいらっしゃいますが、そのほかの入居条件を満たす必要性があるということを覚えておきましょう。

ケアマネージャーの方でも、

  • 65歳以上の高齢者で、介護保険証の要介護区分が『要支援2』および『要介護1~5』の認定を受けている方
  • 入居したいグループホームと同じ市区町村に住民票をお持ちの方

この2点の条件がそろわないと、グループホームは入居できないということを知らない方もいらっしゃいます。

医療行為があると、グループホームに入居できない場合も

医療行為がある場合、グループホームに入居できないことがあります。

具体例をいうと、入居条件を満たしていたとしても、糖尿病でインシュリンが必要などのケースです。

インシュリンの対応は、医療行為ですから看護師や医師がいないと、その方の対応ができません。

なぜならば、グループホームは、看護師の設置義務はありません。

ですから、グループホームに看護師が常駐していない場合は、対応できないことになります。

知っていましたか?

では、看護師が常駐しているグループホームがあるのはなぜかと言えば、答えは簡単です。

他施設との差別化のためです。
その施設が行った特徴の一つということなのです。

個人的には、医療面と介護面の両面から認知症の方を介護し、支援をするという対応をしているグループホームの方が信用は高いです。

ただ、その分、看護師の人件費分の費用は、入居者が毎月支払う施設への利用料金にのしかかるため、料金が高くなる傾向があります。

ですから、仮に入居できたとしても、入居後に医療行為が必要になるような状態に変化が生じた場合には、退去しないといけないということになります。

このことからもわかる通り、グループホームは終の棲家ではありません。

このように、認知症のある方を対象に入居できる施設であるグループホームでさえ、対応できないということが起こってしまう場合があることは認識しておきましょう。

「知らない」「あいまい」で一生を左右する有料老人ホームやグループホームなどの高齢者施設の『選択』はしない方がいいです。

ちなみにですが、グループホームの基本的な機能としては『終の棲家』ではありません。

グループホームに看護師が常勤していたとしても、介護体制が万全でない場合があります。

車いすのかたが入浴する際に、利用する機械浴やストレッチャー浴というような、介護が重くなった時に湯船に入れる浴槽を備えていないグループホームもあります。

ですから、『終の棲家』として施設を検討している場合は、グループホームを外して、有料老人ホームや特養などを検討することをおすすめします。

グループホームに入居する際に住民票を移すのは可能?

「入居したいグループホームと同じ市区町村に住民票がないとダメ」という条件があるとします。

たとえば見学をし、入居を決めたグループホームが西東京にあったとします。

その西東京市にあるグループホームにとりあえず入居した後に、住民票をグループホームに移せばいいのでは?と聞かれることがあります。

しかし、入居する際には住民票が西東京市でないと入居自体ができません。

西東京市のグループホームに入居したい場合は、入居前に西東京市の住民になっておく必要があります。

そうすると、こういった質問が大抵あります。

「住民票を西東京市のグループホームに移した後に、入居をすればいいのではないか。」

と言われるご家族のかたもおりますが、こちらも入居がNGになることが多いです。

ある程度、西東京市で住んでいたという実績が必要です。
わずかな期間のみ西東京市市民であった状態では、西東京市のグループホームに入居することはできません。

もし、可能性があるとしたら以前に西東京市ではない東京都内の23区のいずれかにあるグループホームに入居する際に、本人が西東京市民で、家族が23区内の某区民という状況の場合です。

家族の近くに親を入居させたいとのことで、自宅から近いグループホームに入居するといった場合で、家族が住んでいるのであればということで認められたケースはあります。

しかし、こちらも稀と考えておいたほうがいいです。

グループホームでの過ごしかた

高齢者向けのグループホームでは、共同生活です。

基本的には認知症はあるが、シェアハウスのように

  • 料理を作ってみんなで食事をする
  • 散歩に出かける
  • レクリエーションを楽しむ
  • 部屋の片づけや掃除や洗濯をする

などをしながら共同生活を送ります。

「認知症でも料理ができるのかな?」

と疑問に思ったかたもいませんか?

できます。介護の技術としては、声掛けの技術はもちろん問われますが、認知症があっても包丁で野菜を切ったり、フライパンで炒め物を作ったりすることはできます。

たとえば、専業主婦で生活をされていたかたで、料理を何十年もおこなっている方がいらっしゃるとします。

習慣として体に身についているのか調理を難なく行うことができるのですが、認知症の症状のひとつとして、短期記憶の低下があります。

そうすると、フライパンに火をつけてから、包丁で野菜を切っていると、フライパンに火をつけたことを忘れてしまうといったことが起きます。

そこはスタッフが声をかけて、フライパンに火をつけていることを途中で伝えていくという介護が必要になります。

私がいままでで驚いたことは、80歳くらいのかたで、認知症の症状があるにも関わらず車を運転しているかたがいらっしゃいました。

なぜ運転ができるのか不思議に思いましたが、もともと車を利用した生活をしており、配送業の仕事を長くしていたため、運転を難なくできているということでした。

家族が一生懸命、父親にむけて「車の運転は控えよう。」と説得をしていましたが、なかなか応じず、困っているという相談を受けたことがあります。

このように、認知症だからといって何もできないわけではなく、適切な声掛けなどの介護技術を介護士がおこなうことができれば、共同生活をすることも可能なのです。

グループホーム入居する際に気を付けるポイント

『終の棲家』ではない

グループホームは、基本的に終の棲家ではないため、退去後のことを考えておくことをおすすめします。

退去しないといけないということは急に訪れます。あわてて、次の選択肢を選ぶことがないように準備をしておく必要があります。

看護師が必要ないか

看護師がいないグループホームもあります。

医療行為が心配な場合は、看護師が常勤でいるグループホームであるか事前に確認しましょう。

グループホームの特徴をおさえる

足腰がしっかりしていて、その場の会話を楽しめるかたが多いグループホームもあれば、『終の棲家』のようにしようと、ほぼ有料老人ホームと同じような手法で運営しているグループホームもあります。

見学前に、グループホームの特徴を先に抑えておく必要があります。

さいごに

ほかにも、グループホームについて細かく記載をしたいのですが、本日はここまでにいたします。

たとえば、「認知症の方が多すぎてマンパワー的に施設に問題が発生しないのか」などの点も記載をしたいのですが、さらに文章が長くなってしまうので、ここまでにいたします。

西東京市、三鷹市、武蔵野市で有料老人ホームやグループホームをお探しの際は、『近所のよしみ』と検索をしてみてください。

『地域介護相談センター 近所のよしみ』のホームページに行きつくと思います。

有料老人ホームやグループホームの詳細など、ここでは書ききれないことも無料相談で教えてくれます。さらに、有料老人ホームやグループホームを入居する親の状態に合わせて、ベストな施設を紹介してくれますので安心です。

お気軽にご連絡ください。

さいごまでお読み頂きありがとうございました。

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