みなさんこんにちは。
本物のお花のアクセサリーを制作、販売しておりますAyuryの小林と申します。
新型コロナウイルスが蔓延しており、なかなか先が見えない状況ですがいかがお過ごしでしょうか?
私は自宅にいる時間が増えてしまい、旅行やお出かけが気軽に出来ず、自宅で時間を持て余ましています。私と同じような方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、私の得意分野を生かして自宅でできるハンドメイドとして
ハーバリウムの制作をご紹介したいと思います。
気軽にできるように、100円ショップで購入できる物で制作方法と、生花を花屋で購入してきてドライフラワーを制作する方法を記載したいと思います。
今回の記事は、こんなかたにオススメです。
- 高齢者のかたで、時間を持て余しているかた
- 高齢者のかたで、無趣味で気軽にできる趣味を身につけたいかた
- 認知症などの予防に役立てたいかた
- 老人ホームの職員で、入居者に対するレクリエーションをお探しのかた
このような方々にオススメな記事になっております。
指先を使って作業をするので、指の運動や脳に刺激を与えることもできます。
ぜひ実践してみてください。
何より、自分で好きなように作っていいので楽しんでいただくことが一番です。
ハーバリウムとは?
ハーバリウムとは、本来は『植物標本』という意味です。
ガラス性の小瓶に花をオイル漬けしたもので、手入れせずとも花の美しい姿を保ち続けるので、観賞用として花を長く楽しめるものです。
現在は、デザイン性に優れたものがたくさん出ており、インテリアショップや雑貨店などで見かけることも多くなりました。
玄関やリビングに気軽に飾ることができ、ひとつあるだけでも雰囲気が変わりますのでオススメです。
生花だと手入れが大変ですが、ハーバリウムでは花をオイル漬けにしているので、水やりなどの手入れは必要ありません。
プレゼントなどで贈られることも多いインテリアアイテムですので、制作してみて、娘さんやお孫さんなどの家族にプレゼントしてみるのも喜ばれるかと思います。
それでは、一緒に制作してみましょう。
材料をそろえる
まずはじめに行うのは、材料を購入したり、家にあるものでも構わないので、材料を集めて整えるのがスタートです。
今回はお手軽に制作できるように、お財布にもやさしいハーバリウムの制作方法にしたいと思っております。
今回は100円ショップで材料を揃えて作っていきたいと思います。
~材料~
・容器(ガラスやプラスチック製)
容器は筒状に細長いものが一般的です。わざわざ購入しなくても、もし、ご自宅にジャムや飲み物などの空きビンがあれば、それを代用することもできます。
持っている空きビンを使用する際には、しっかり煮沸消毒をしてから利用するようにしましょう。
・容器を消毒するためのアルコール
スプレータイプでも、シートタイプのものでも構いません。
容器の中を消毒しやすいものをご用意ください。
今回は自宅にあったものを使用しています。
・ハサミ
材料やお花を切るときに利用します。
今回は自宅にあったものを使用しています。
・ピンセット
材料やお花をビンに敷き詰めて、デザインを制作するときに利用します。
・ハーバリウムオイル
ハーバリウムオイルは100円ショップ以外ですと、手芸店や雑貨屋さんにおいてあることが多いです。
代用品としては、ドラッグストアで購入できるベビーオイルなどがあります。
ですが、ベビーオイルですと濁ることがあるため1年ほどを目安で楽しんでください。
長期保存したい場合であれば、やはり専用のハーバリウムオイルがオススメです。
・ドライフラワー
ドライフラワーの量は2~3種類あれば作ることができます。お好みの量で構いません。
最近では100円ショップでさまざまな種類のものが販売されています。ビンに入るサイズであれば造花でもつくることが可能です。
・リボン
ラッピング時に使用します。ビンの首の付け根部分に巻いて使用するので30センチほどあれば十分です。太さは細めだとキレイに収まります。麻ヒモなどもナチュラルな雰囲気でかわいいですよ。
・その他
中に入れる材料として、ドライフラワー以外にも、ビー玉やビーズなどキラキラと輝くものや、貝殻などをいれても素敵だと思います。
決まりはないので、自分らしく彩るために、利用してみたい材料を入手しても良いと思います。
私は、森林浴などが好きなので、『森』や『季節感』を制作時に表現することがあります。そんな時は松ぼっくりや枝ものなどのグリーンを多くして、森をイメージして制作することもあります。
海を表現したい方は、ビーズや貝殻を多くして、ホワイトやブルーでまとめて『海』のイメージを表現してみるのも良いと思います。
このように、自分の色をだしながらアレンジしてみても良いと思います。
ハーバリウムを制作する
材料と使用する器具がそろったら、さっそく作成してみましょう。
容器を消毒する
まず、容器をアルコール消毒します。
アルコールで湿らせたティッシュや、シートでビンの内側を拭きます。
雑菌が入ると中の花が傷みやすく、オイルも濁りやすくなります。下準備を丁寧にすると、キレイが長持ちする作品が出来上がります。
デザインを考える
容器を机に寝かせ、その横にどのようにビンに入れたいのか考えて配置します。
事前に考えて配置しておくことで仕上がりのイメージがしやすくなります。
イメージが整ったら、花材などをハサミでカットしましょう。
カットする際に、あまり茎を短く切り過ぎてしまうと花が浮きやすくなってしまうことがあります。浮きを防止するため、ほかの花材に絡められるよう茎を長めに取っておくと使いやすいです。
ポイントとしては、同色系で揃えると、まとまった雰囲気になりますし、カラフルにするとポップな雰囲気に仕上がります。
容器に入れてみる
花材を実際に容器に入れてみましょう。
ポイントとしては、360度、どの角度でもキレイに見えるようにするとバランスが良くなります。あまりにも多く花材を詰めすぎてしまうと窮屈な印象になってしまいます。
ですので、光が当たるとキラキラするような余白を持たせるとスッキリとした印象のハーバリウムが出来上がります。
オイルを入れる
ハーバリウムオイルを注入します。
ポイントとしては、気泡が入らないように、容器の内側側面を伝うように流し入れましょう。
オイルを注ぎ入れている最中に花材の位置を調整したくなった場合は、注ぐのを中断して、その都度調整をしてください。
オイルを注ぎ口のギリギリまでいれてしまうと、オイルが膨張した際にあふれてしまいます。オイルはキャップの境目あたりまでを目安にして、少し余裕を持たせて入れましょう。
オイルを入れ終えたら、キャップはしっかりと閉めるようにしてください。キャップが緩いとオイルがこぼれてしまう可能性がありますので注意してください。
ここはギュッとキャップをしっかり閉めておきましょう。
ラッピングをする
最後にリボンでラッピングをして仕上げましょう。サテンのリボンだと可愛らしく、麻ヒモなどで結ぶとナチュラルなデザインになります。
応用編
100円ショップではハーバリウム用のボトルだけでなく、柄の部分をハーバリウム使用にできるボールペンも販売されています。
こちらも先ほどのハーバリウムの作り方と同様です。
容器をアルコールで消毒して、デザインを決めます。ピンセットで容器に花材を入れ、オイルを流し込みしっかり蓋をしましょう。
ボールペンだとコンパクトで、日常使いができて愛用品になりそうですね。
制作に慣れてきたら、アレンジ編を試してみるのも良いと思います。
ドライフラワーの作り方
お手軽編では、購入したドライフラワーを利用していましたが、ワンランク上のやり方で制作する方法を教えます。
制作する基本ベースは変わらないのですが、
ドライフラワーを自分で作ってみるというのはどうでしょうか?
ドライフラワーを自分で作るのは少し難しいと思われる方もいるのではないでしょうか。
初心者のかたも作りやすい、ドライフラワーにオススメな花をご紹介します。
ドライフラワーにオススメな花
- バラ
- ミモザ
- 紫陽花
- ユーカリ
- カスミソウ
- 千日紅
- デルフィニウム
上記の花のような花になります。
なぜオススメかというと、ドライフラワーに向いている花は水分が少なく、花びらに強度のあるものだからです。
たとえば、桜やカーネーションなどは花びらが薄かったり、水分が多いためあまりドライフラワーには向いていません。バラや千日紅など、花がしっかりしたものが向いています。
ほかには、花屋や雑貨屋さんでミモザやカスミソウのドライフラワーブーケなどを見かけることがないでしょうか?
そのようなドライフラワーブーケに入っているお花を選んでいただくと失敗が少ないです。
では、ドライフラワーにする乾燥方法として、2つの方法をご紹介します。
逆さに吊るし、乾燥させる
『ハンギング法』と呼ばれることがあります。花の茎部分にヒモを括り付け、自然乾燥させる方法です。
湿度がある場所ですと、雑菌が増殖してカビが生えやすくなるので注意が必要です。
油が飛び散ったり、湿度の高いキッチンや浴室は避けましょう。工程としては花を吊るすだけなので、とても簡単です。
バラやミモザなど茎が長い状態のものをドライフラワーにすることに適しています。もし、ハーバリウムに使用するのであれば、バラでもスプレーバラなど少し小ぶりなものがオススメです。風通しの良い室内を選んで乾燥させるようにしましょう。
シリカゲルで乾燥させる
シリカゲルで乾燥させると色鮮やかにドライフラワーにすることができます。
こちらはドライフラワー専用のシリカゲルが必要になります。
こちらも100円ショップで購入することができます。手芸店でも販売していますし、花屋で販売している場合もあります。
まず、プラスチック製の食品保存容器などの密閉容器にシリカゲルを敷き詰めます。
そして、その上に花を置きます。
花が折り重なるとキレイに仕上がらないので、間隔をあけて敷き詰めるのがポイントです。こちらは密閉容器に入れるので花の茎を短く切る必要があります。そのため、花の部分だけをドライにしたい場合にオススメです。
色味のある紫陽花やデルフィニウム、千日紅などはこちらの方法で仕上げると色鮮やかなドライフラワーが出来ます。
このように、自分で気に入ったお花をドライフラワーにしてから、ハーバリウムを制作すると、より自分らしさを表現できるのではないでしょうか?
さいごに
今回はご高齢のかたでも、出来るだけ手軽に自宅でできる趣味として、ハーバリウムの作り方のご紹介をしました。
新型コロナウイルスでなかなか外出できませんが、自宅でできる趣味づくりや、時間を有意義に使う方法として制作してみてはいかがでしょうか。
ご家族やお友達と一緒に制作してみるのも楽しい時間を共有できるかと思います。
自宅での過ごしかたが少しでも楽しく過ごしていただけるよう参考になれば幸いです。
また、老人ホームのスタッフの方がこの記事に辿り着いておりましたら、この記事を参考に、レクリエーションの一環で利用して頂ければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。