献立決めから開放!老人ホームの献立が家庭の健康とダイエットをサポート

献立決めから開放!老人ホームの献立が家庭の健康とダイエットをサポート

みなさんは、毎日の献立を考えるのに苦労していませんか?

アンケート調査によると、「日々の献立づくりに悩んでいる」と回答した方が約8割だそうです!(※サンキュ!「主婦の約8割が悩んでいる「毎日の献立」悩み脱出方法はこれ!」より)

献立づくり、苦労しますよね。その悩みから、開放されるかも知れません!!

それは、老人ホームの献立です。

みなさん、老人ホーム献立カレンダーを見たことはありますか?

季節や行事に合わせたバラエティーに富んだメニューが提供されていて、しかも食べやすさや安全に配慮されています。

しかし、老人ホームの献立は、味が薄いよね、盛付けがつまらないよね、そもそも若い人には合わないよね、などなど・・・思われるかも知れませんが、実はそうではありません!!

そんな老人ホームの献立の特徴、使い方、入手方法、じつは健康とダイエットにも役立つことをご紹介します。

老人ホームの献立の特徴

老人ホームの献立は、栄養バランスが良く、食べやすく、季節や行事に合わせたバラエティー豊かな献立です。

栄養士が決める!栄養バランスの良い献立

老人ホームの献立は、基本的に栄養士が決めています。

栄養士は、高齢者の栄養状態や身体状況、疾患の有無などを把握し、栄養バランスやカロリー、塩分などを考慮して、高齢者に適した献立を提供しています。

身体に必要な栄養素をバランスよく摂取

一般的には、主食、主菜、副菜、汁物、果物の5品で構成されています。

主食はご飯やパン、主菜は肉や魚、副菜は野菜や豆腐などです。これらは、炭水化物やタンパク質、ビタミンやミネラルなど身体に必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。

過剰摂取や摂取予防

高齢者の推定エネルギー必要量やたんぱく質の推奨量、塩分の目標量などに基づいて決められているため、過剰摂取や摂取不足を防いでくれます。

万人受けレシピ

高齢者の栄養や健康を考えたもので、好き嫌いなど個々のニーズにあまり配慮されていないので、物足りないし、飽きてしまいます。

老人ホームの献立カレンダーを参考にすると、家族の好き嫌いは考えないといけません。

食べやすく、安全な献立

老人ホームの献立は、食べやすさや嚥下機能に配慮されています(飲み込みやすい)。

高齢者食や介護食、療養食などの食事形態を用意して、食事の摂取量や安全性を確保しています。

メリット

食べやすさや嚥下機能に配慮した献立は、食事の量を一定にすることができ、消化吸収や代謝のリズムを整える効果があります。

また、食事の摂取量や安全性を確保することで、低栄養や誤嚥などのリスクを防ぐことができます。

デメリット

食べやすさや嚥下機能に配慮した献立は、必ずしも美味しくて楽しいとは限りません。

食材の大きさや硬さ、味付けなどには、工夫されていますが、食感や風味を損なっている場合があります。

また、食事の量を一定にすることは、消化吸収や代謝のリズムを整える効果がありますが、食事に飽きることや食欲の低下につながる場合があります。

老人ホームの献立カレンダーを参考にすると、美味しさや楽しさに注意が必要です。

季節や行事に合わせたバラエティー豊かな献立

老人ホームの献立は、季節や行事に合わせて変化させています。

イベント食

お正月やクリスマス、ハロウィンなどのイベント食や、お誕生日に特別な食事を提供するなど、食事の楽しみを増やす工夫をしています。

季節感のある食事

旬な食材や果物などを使って、食事のバリエーションを豊かにし、作るときも、楽しみやワクワク感を高めてくれます。

高齢者に合わせた味付け

必ずしも栄養バランスやカロリー、塩分などが適切であるとは限りません。

特別な食事なので、高カロリーや高塩分の食材や調味料が多く使われている場合があります。

多くの種類の食材

季節の食材や旬の果物は、新鮮で美味しいですが、食材が増える分コストが高くなりがちです。

老人ホームの献立カレンダーを参考にすると、栄養バランスやカロリー、塩分、コストに注意が必要です。

老人ホームの献立の使い方

老人ホームの献立は、高齢者のために調整された食事です。

そのため、日常の献立に使う場合は、あなたや家族の健康状態や目標に応じて、カロリーや塩分、食材の種類や量などを調節する必要があります。

カロリーや塩分、食材の種類や量などを調節する

老人ホームの献立は、高齢者の推定エネルギー必要量やたんぱく質の推奨量、塩分の目標量などに基づいて決められています。

これらの数値は、一般成人とは異なるところもあります。また、味気なくも感じます。

そのため、日常の献立に使う場合は、あなたや家族の年齢や性別、普段の運動量などに応じて、カロリーや塩分、食材の種類や量などを調節する必要があります。

カロリーを調節する

高齢者の方がカロリーの必要量が低いので、日常の献立に使う場合は、カロリーの高い食材と調味料を減らしたり、カロリーの低い食材と調味料を増やしたりすることで、カロリーを調節することができます。

例えば、ご飯やパンなどの主食の量を減らして、肉や魚などの主菜の量を増やしたりすることで、カロリーを調節することもできます。

75歳以上 65~74歳 50~64歳 30~49歳
男性 2100kcal/日 2400kcal/日 2600kcal/日 2700kcal/日
女性 1650kcal/日 1850kcal/日 1950kcal/日 2050kcal/日

(※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より)

塩分を調節する

じつは、塩分の目標量は、高齢者とは変わりません。個人的にはおかしいと感じていますが、塩分調整は、塩分の高い食材と調味料を減らしたり、塩分の低い食材と調味料を増やしたりすることで、調節することができます。

例えば、醤油や味噌などの調味料の量を減らして、だしやレモン汁などの風味付けをしたりすることで、塩分を調節することができます。

75歳以上 65~74歳 50~64歳 30~49歳
男性 7.5g/日未満 7.5g/日未満 7.5g/日未満 7.5g/日未満
女性 6.5g/日未満 6.5g/日未満 6.5g/日未満 6.5g/日未満

(※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より)

食材の種類や量を調節する

身体を作り、主菜や副菜に多い栄養素、たんぱく質の推奨量は高齢者の方(男性)が少ないです。

日常の献立に使うならば、たんぱく質の多い食材と調味料を増やしたり、たんぱく質の少ない食材と調味料を減らしたりすることで、たんぱく質を調節することができます。

例えば、肉や魚、豆腐や納豆などのたんぱく質の多い食材を主菜や副菜に使い、チーズやマヨネーズなどのたんぱく質の多い調味料を使うことで、たんぱく質を調節することができます。

75歳以上 65~74歳 50~64歳 30~49歳
男性 60g/日 60g/日 65g/日 65g/日
女性 50g/日 50g/日 50g/日 50g/日

(※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より)

老人ホームの献立で健康とダイエット

老人ホームの献立は、若年層や中年層にとっても健康やダイエットに効果的であるという研究結果があります。(※「行動経済学第13巻 高齢層における年齢と時間選好の関係」より)

体重や体脂肪をコントロール

老人ホームの献立は、体重や体脂肪のコントロールがしやすいです。体重や体脂肪をコントロールするには、カロリーの摂取量と消費量のバランスが重要です。

カロリーの摂取量が消費量より多いと、体重や体脂肪が増える可能性があります。当然、摂取量が消費量より少ないと、減る可能性があります。

老人ホームの献立を参考にすることで、あなたや家族のカロリーの摂取量と消費量のバランスを調整することができます。

生活習慣病の予防や改善

老人ホームの献立は、生活習慣病の予防や改善につながります。

生活習慣病とは、高血圧や糖尿病、高脂血症などの病気の総称で、食事や運動などの生活習慣が原因で発症することが多いです。

生活習慣病の予防や改善には、食事の質や量を改善することが重要です。

老人ホームの献立は、塩分や糖分、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富な食材が使われ、調整されています。老人ホームの献立を参考にして、あなたや家族の食事の質や量を改善することができます。

老人ホーム献立カレンダーの入手方法

老人ホームの献立は、1ヶ月単位で献立カレンダーとしてまとめられています。

では、その献立カレンダーはどのようにして入手できるのでしょうか?ここでは、老人ホーム献立カレンダーを入手する方法や情報を取る方法を3つご紹介します。

老人ホームから入手する

特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など入居施設の老人ホームでは、すべての施設ではありませんが、毎月の献立カレンダーが受付や食堂に置いてあることがあります。

また、施設のホームページにも掲載されいることがあります。施設の方へ問い合わせたり、インターネットで検索したりして、献立カレンダーを確認してみてください。

インターネットから入手する

「〇〇月献立 老人ホーム」と、検索してみてください。

老人ホームの献立は、季節や行事などに合わせて、内容を変更しています。

特定の施設だけでなく、様々な施設の欲しい季節の献立カレンダーを見つけることができます。

ほかに、給食業者などがインスタグラムなどのSNSに献立カレンダーを掲載している場合がありますが、検索し難いので、おススメはしません。

自治体のホームページから入手する

老人ホームの献立カレンダーではないですが、自治体(都道府県や市区町村)によっては、ホームページに高齢者向けの献立表やメニュー、レシピなどを掲載していることがあります。

例えば、千葉県の「高齢者のための季節の献立集」のサイトでは、献立表や行事食の例を紹介しています。

また、レシピが公開されているサイトもありますので、献立決めだけでなく、作り方も知ることができるので、お得な情報です。

献立決めからの開放と健康とダイエットをサポート

老人ホームの献立は、栄養士が決める栄養バランスの良い献立、食べやすさや安全に配慮した献立、季節や行事に合わせたバラエティー豊かな献立が特徴でした。これらの献立は、献立決めから開放されるだけでなく、健康とダイエットにも役立ちます。

しかし、老人ホームの献立を参考にするということは、あなたや家族の好き嫌いや個性、予算や時間などを無視するということでもあります。老人ホームの献立は、高齢者の栄養や健康を考えたものであり、あなたや家族のニーズに応えるものではありません。

老人ホームの献立をそのまま真似するのではなく、あなたや家族のニーズやコストを考えながら、老人ホームの献立をアレンジして、試してみてください。

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