敬老の日は、大切なおじいちゃんとおばあちゃんへの長寿のお祝いや日頃の感謝の気持ちを伝える特別な日。
遠く離れて住んでいても、「ありがとう」の気持ちを形として届けたいですね。
そんな大事な日のプレゼントを何にしようかと、迷われている方や分からない方が多いのではないでしょうか。
ここでは、敬老の日にお祝いする長寿の種類や男女別・年代別におすすめのプレゼントやその費用をご紹介します。
敬老の日は何歳から?何をするの?
敬老の日とは、「多年にわたって社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」とされていますので、何歳から敬老の日をお祝いするかは決まっていません。
また、呼び方も「としよりの日」から「老人の日」に変わり、1966年から現在の「敬老の日」という名称になりました。
初めは55歳以上が対象でしたが、現在の55歳の人は若く、祝うには早すぎますね。
ちなみに、日本の法令では65歳以上を高齢者としているうえ、賀寿と言われる還暦である60歳の節目から長寿のお祝いをするのが一般的です。
この賀寿と敬老の日を一緒にお祝いされる方も増えてきています。
また、この日は家族が集まり、祖父母や親の家に訪問し、一緒に食事をしたりプレゼントをすることが多いです。
年齢で判断できない場合、敬老の日をお祝いするタイミングとして多いのは、「孫」が生まれておじいちゃん・おばあちゃんになった時であれば、贈られる側も抵抗なく喜んでくれるはずです。
長寿祝いの種類について
長寿のお祝いには、年齢によって種類とお祝いの色があります。
プレゼント選びの際、お祝いの色の入っているものを選ぶ参考にしてみてください。
・還暦(かんれき)
還暦は60歳のお祝いのことで、60年で十干十二支(じっかんじゅうにし)と言って、一巡りしもとの暦に還るという意味があります。
また、もう一度赤ちゃんに生まれ変わって出直すという意味で、還暦のお祝いとして赤いちゃんちゃんこを着ることから、お祝いの色は、赤・朱といわれています。
・古希(こき)
70歳のお祝いは古希といわれ、中国の唐の時代の詩人である杜甫(とほ)の詩の一説にある「人生七十古来稀なり(70年生きる人は古くから稀である)」から由来しています。
お祝いの色は、紫です。
・喜寿(きじゅ)
77歳のお祝いを喜寿と言い、「喜」という字を草書体で分解すると十七の上に七があるように見えることに由来します。
お祝いの色は、古希と同じ紫です。
・傘寿(さんじゅ)
傘寿は80歳のお祝いで、八十寿(やそじゅ)とも言います。
傘寿の由来は、傘の時の略字は八と十を組み合わせた形をしているため、八十と読めるからといわれています。
また、傘は末広がりの形をしているため、縁起が良いものとされています。
お祝いの色は、金茶です。
・半寿(はんじゅ) 盤寿(ばんじゅ)
半寿・盤寿は81歳のお祝いで、由来は「半」の字を分解すると、八十一となることからだといわれています。
盤寿は、将棋盤のマスが9×9で81マスあり、将棋の世界では半寿のことを盤寿と呼ぶことから、一般にも広がったとされています。
お祝いの色は、黄色・金茶です。
・米寿(べいじゅ)
米寿は88歳のお祝いで、「米」という字を分解すると八十八になるからといわれています。
また、八の字は末広がりで縁起が良いとされていて、更に重なっていることからおめでたいとされています。
お祝いの色は、金茶です。
・卒寿(そつじゅ)
卒寿は90歳のお祝いで、「卒」の字の略字が九と十の組み合わせに見えることから由来しています。
お祝いの色は、紫・白です。
・白寿(はくじゅ)
白寿は99歳のお祝いで、「百」の字から一を外すと「白」という文字になるからといわれています。
お祝いの色は、白です。
・百寿(ももじゅ)上寿(じょうじゅ)
百寿・上寿は100歳のお祝いのことで、上寿はもともと長命のことを指しますが、寿命を上・中・下の三段階に分けた時、もっとも上の段階で100歳のことを表します。
他にも、一世紀(100年)にちなんで紀寿(きじゅ)とも呼ばれます。
お祝いの色は、白です。
・茶寿(ちゃじゅ)
茶寿は108歳のお祝いのことで、「茶」の文字を分解すると、くさかんむりが「十と十」、つくりが「八十八」となり、すべてを足し合わせると108となるからといわれています。
お祝いの色は、茶寿より上の色は特に決まりはありません。
長寿祝いの金額の相場はいくら?
長寿のお祝いにプレゼントを用意したいと思っているが、金額の相場がどのくらいか悩まれている方も多いのではありませんか。
一般的には、3,000円〜5,000円程度のプレゼントを選ぶ人が多く、少し奮発する人は1万円程度となります。
金額の相場は、贈る相手との関係性や地域や家族のしきたりによっても、金額が異なります。
敬老の日のプレゼントの選び方は?
感謝と健康、長寿をお祝いするための予算が決まったら、次はプレゼント選びです。
高齢者へのお祝いのプレゼントは何を贈ればいいか、おじいちゃんおばあちゃんの好みやライフスタイル、予算に合わせて選びましょう。
和菓子やお酒などの飲食物は好みに合わせて
おじいちゃんやおばあちゃんの好みが分かっていたら、お菓子やお酒がおすすめです。
お菓子は、和菓子や洋菓子などが単品だけでなく、お花とのギフトセットやメッセージを入れてくれる物もあります。
また、お菓子以外にもご飯に合う惣菜の詰め合わせや果物など、敬老の日限定商品もあります。
他にも、お酒の好きなおじいちゃんとおばあちゃんには、日本酒におつまみやお猪口などがセットになっているものがあります。
おしゃれで実用的な和食器や日用品
ご自宅で過ごす時間が多いおじいちゃんやおばあちゃんには、普段の食卓で使える和食器や、手軽に使える健康グッズなど、おしゃれで実用的なプレゼントが人気です。
また、おじいちゃんとおばあちゃん二人が仲良く使える「ペアギフト」なども、大変喜ばれます。
こだわりのプレゼントで思い出に残るもの
こだわりのプレゼントとして、お孫さんの顔写真がプリントされているマグカップが人気です。
遠くにいてなかなか会えないおじいちゃんとおばあちゃんに、お孫さんの成長を楽しんでもらえるので、おすすめです。
敬老の日に贈ってはいけないもの
お孫さんや家族から、敬老のお祝いをもらうと喜んでくれますが、なかには縁起やしきたりを気にされるおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃいます。
プレゼントを選ぶ前に、事前にマナーを守って選ぶと良いでしょう。
縁起が悪いと言われている、ハンカチや靴などの履き物、敷物は「切れる」「踏みつける」といった意味があります。
他にも、「苦」「死」を連想させる櫛(くし)や寝具は、相手が欲しいと言われた場合を除いて避けましょう。
敬老の日に贈る人気のプレゼント
ここでは、男女別・年代別にそれぞれ喜ばれるプレゼントを紹介します。
60代〜80代へのプレゼントに、おすすめや人気の物を参考にしてみてください。
60代のおじいちゃんへのプレゼント
60代のおじいちゃんへのプレゼントには、趣味の物がおすすめです。
60代は、会社を定年退職して趣味に打ち込むという方が多いので、趣味に使えるものが喜ばれます。
例えば、ゴルフが趣味の方には、ボールやグローブ、釣りが好きな方はルアーなどがいいでしょう。
60代のおばあちゃんへのプレゼント
60代のおばあちゃんへのプレゼントには、自宅でできる健康グッズがおすすめです。
健康が気になってくる世代で、激しい運動は難しく運動をしないと健康に良くないと、たくさんある時間を利用して、スポーツジムや水泳に通う女性が多いです。
また、スポーツが苦手な方には、ツボ押しや健康器具も実用的で喜ばれます。
70代のおじいちゃんへのプレゼント
70代のおじいちゃんの中には、元気な人もいますが、スポーツを趣味にすることが難しいという人もいます。
年齢を重ねると体を動かすよりも、新聞や読書をするなど活字を読む人が多いです。
そんな方におすすめのプレゼントは、老眼鏡をしまうメガネケースやブックカバーなどが喜ばれます。
70代のおばあちゃんへのプレゼント
70代のおばあちゃんへのプレゼントにおすすめなのは、家の中で楽しめるお花をプレゼントするのがおすすめです。
生花は花瓶に生けて飾るだけでも、部屋の中が明るくなりますし、特に本人の好きな花を花束としてプレゼントすると、とても喜ばれます。
また最近では、手入れも簡単で、いつまでも楽しめるブリザードフラワーが人気です。
80代のおじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼント
年齢を重ねると体が冷えやすく、手足も常に冷たいので、これから寒くなる季節には、暖かい防寒アイテムがおすすめです。
定番としては、ニット帽やマフラーでしたらバリエーションも多く、本人の好みに合わせてプレゼントすることができます。
また、外出以外でも家の中でも足下が冷えたりしますので、ひざ掛けも良いでしょう。
年代共通へのプレゼント
60代〜80代のおじいちゃんおばあちゃんへ喜ばれる共通のプレゼントは、家族旅行です。
おじいちゃんおばあちゃんだけで行く旅行もいいですが、家族みんなで行くのもいい思い出になり、帰ってからも旅先で撮った写真を見て、家族で楽しむことができます。
物よりも孫たちと一緒に外食や旅行へ行きたいと、家族団らんの時間を過ごしたいと思われている方が多いそうです。
まとめ
敬老の日や長寿のお祝いについて、性別・年代別におすすめのプレゼントをご紹介しました。
おすすめとして載せたプレゼントの他にも、ご夫婦へのプレゼントも喜ばれ、ペアの物や名入れしてくれる物や手作りのプレゼントとして、似顔絵や家族の写真入りキーホルダーなども喜ばれます。
ですが、何をあげるかよりも、お祝いしたいという気持ちが一番です。
普段は離れて過ごしているおじいちゃんおばあちゃんへのお祝いを、家族揃って楽しい1日を過ごしましょう。